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横浜・山手にある女子校横浜雙葉中学校。1872年(明治5年)にフランス人シスターであるマザー・マチルドによって創立された歴史ある女子ミッション・スクールです。

横浜雙葉中学校の入試には「面接」がふくまれています。合否には影響しないと募集要項にも明記されている面接がなぜおこなわれているのか? 千葉拓司校長のお話を聞く機会があったのでまとめます。

合否に影響しない面接が行われる3つの理由とは?

横浜雙葉中学校の募集要項には、「面接は、受験生本人と保護者1名とご一緒に行います。

雙葉への皆さんの希望を知ることや学校の教育方針を理解していただくことが趣旨です。

質問された内容に対して普段考えているとおりにお話くださればと思います。

また、ご両親のどちらがいらっしゃってもかまいません

私たちにとって最初の出会いの場であると考えていますので、合否には直接関係しておりません」と記されています。

合否に直接関係しない面接がなぜ行われるのでしょうか? 3つの理由がありました。

理由1.丁寧な入試をしたい

まず最初に千葉校長が挙げたのは「丁寧な入試」をしたい。ということでした。

「面接はお見合いのようなものです。中学に入学してからの6年間は子どもにとって第二の誕生の時であり子どもの人生の大きなステップです」(千葉校長)

そのステップをともに過ごす学校として丁寧な入試をしたいというお話でした。

理由2.学校としてその子を受け止めたい

「面接では涙ぐんで一言も話せない子もいます。合否に関係しない面接だからこそ、その時そうであった子どもを受け止めたい」(千葉校長)

また、入試で面接があるからこそ親子で「なぜ受験をするのかなぜこの学校でなければならないのかや、子どもの将来について考える機会となります」(千葉校長)

受験生親子にとっても面接を課されることが丁寧に入試を受けることにつながるのだといいます。

理由3.各家庭の親子の関係を受け止めたい

横浜雙葉中学校の面接は「本人(子ども)と保護者1名」で行われます。たいていの場合子どもと父親、もしくは母親が一緒に面接を受けることになります。

保護者として母親が参加をする場合「なぜこの学校を受験したのですか?」という問いに、「入試説明会で子どもが幸せになれる学校だと感じたからです」といった答えが多く、父親が参加する場合は募集要項や学校案内、HPなどを読み込んで臨むことが多いといいます。

面接で子どもと親の思いを学校が受け止めるとはどのようなことか?

ここで千葉校長は、面接で出会ったある親子の例を出しました。娘と父親で面接に参加をしたケースです。

学校側が父親に「お嬢さんの教育にはどのようにかかわられていますか?」と問うと、

父親は「仕事でとても忙しいのですが、できるだけ早く帰ってきて子どもの勉強を見たり、話をしたりするようにしています」と答えたと言います。

同じようにお嬢さんに「お父さんはあなたにどのように関わってくれるの?」と問うと、

お嬢さんは「お父さんとの関わりはほとんどありません。夜は私が眠ってから帰宅し、朝は私のほうが父が起きるより早く学校に行きます」と答えたと言います。

父親と娘の発言が食い違い、どうしようという空気感の中でお嬢さんが続けていったそうです。

でも、私が今日こうして面接を受けられるのは、お父さんが毎日一生懸命働いてくれているおかげです。私は父に感謝し、尊敬をしています

それをきいた父親は「娘からこんな言葉を聞くとは思っていませんでした。親父冥利につきます」と言ったそうです。

横浜雙葉中学ではこのような場面に、校長だけでなくこれから生徒を見守る教師たちが一緒に立ち会うことで、入学してきた子どもたちを家族のように受け止めてともに成長していくことができるのも面接の良さだと考えているようです。

入試に先立て1月に面接が行われるのも横浜雙葉中学校の面接の特徴です。

千葉拓司校長のお話を聞くと、なるほどそのように面接を学校はとらえているのかと納得するところが多くありました。

合否に関係する面接を課す学校はまた違う目的で面接を行っていますが、こういった内容は説明会等できちんと説明を受けると納得して入試に臨むことができますね。

横浜雙葉中学校について知ることができる書籍と口コミ

口コミには「平成18年度版以前の過去問題集では著作権による国語の問題省略が一切ないため貴重(重要)国語に不安のある人、国語で差をつけたい人には十分な過去問題演習が出来るため特にオススメ」とあり。気になりますね。

面接試験について知ることができる書籍と口コミ

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