「知識ゼロからの中学受験」編集部のOです。小学1年生と小学3年生の姉妹のいる我が家も少しずつ中学受験モードに入ってきました。というわけで、本当に知識ゼロからの家族の中学受験の記録を不定期でお届けしています。
今回は番外編。リレー選手に選ばれた小学1年生の次女と、選ばれなかった小学3年生の長女にバトル勃発! 「かけっこが速くなる!コーディネーショントレーニング」を受けてきました。はたして結果は?
30分で足が速くなる!? コーディネーショントレーニングとは?
受講した「コーディネーショントレーニング」は、「リズム能力」「バランス能力」「連結能力」「反応能力」「定位能力」「変換能力」「識別能力」の7つの能力を向上させながら運動能力をあげるトレーニング方法です。
コーディネーショントレーニングが伸ばす7つの力
- 目や耳からの情報を動きによって表現する「リズム能力」
- どんな場面でも崩れた姿勢を立て直すことができる「バランス能力」
- 関節や筋肉を無駄なく同調させる「連結能力」
- 合図に素早く反応できる「反応能力」
- 動く相手やボールとの距離を把握し動きを調整する「定位能力」
- 条件に合わせて動作を素早く切り替える「変換能力」
- ボールやハンドルなどの用具操作を精密に行う「識別能力」
受講時間は30分。準備体操の後に数分おきにトレーニングを変化させながら子どもの走る力をのばしていく楽しいトレーニングが始まります。
かけっこが速くなる!コーディネーショントレーニング15ステップ!
トレーニング時間は30分。そのあいだに行われたステップは15ステップ。2~3分おきに運動を少しずつ変化させながら、最終的にかけっこが速くなるための力をつけるトレーニング。
ステップ1 グージャンプで10メートル進もう!
まず最初は脚グーにして揃えて元気よくジャンプしながら10メートル進みます。子どもたちはここからもう元気いっぱい。
一緒に参加した子どもたちと競争するように元気よくジャンプして進んでいました。
ステップ2 ライオン走りで10メートル進もう!
両手を地面についてライオンのような体勢で進みます。これはなかなか難しいうでした。
前半は地面に両手をついていても、速く走ろうという気持ちが先に立って地面から手が離れてしまいそうになる子どもたちも多くみられました。
ステップ3 後ろ向きのライオン走りで10メートル進もう!
続いては「ライオンは後ろ向きにも走れるよ! さあ後ろ向きのライオンで走ろう!」というコーチの声に合わせて、両手を地面について後ろ向きに10メートル進みます。
こちらは更に難しいようで、ほとんどの子どもたちが後半は地面から手が離れてしまっていました。
ステップ4 後ろ向きになって、合図があったら前に向き直って10メートル走ろう!
向かう方向に背中を向けて、合図が聞こえたらくるりと前に向き直って10メートル一気に走ります。
ステップ5 ケンケン飛びで10メートル進もう!
続いてケンケン飛びで10メートル進みます。コーチが1秒に一回程度の速さでリズムよく手をたたくのに合わせてピョンピョン飛びます。
ステップ6 ジャンケンをして鬼ごっこで10メートル逃げよう!
2人組でジャンケンをして勝った方は急いで逃げ、負けた子どもは鬼役になって追いかけます。
ステップ7 脚ジャンケンをして鬼ごっこで10メートル逃げよう!
次は脚でジャンケンをして鬼ごっこをします。
ポイント 上げた方の足を前へ前へ
ケンケン飛びは地面についていない方のあげた脚を前へ前へ、膝を高く上げるイメージで飛ぶと速く飛べるよ。
ステップ8 「用意スタート」で10メートル走ろう!
コーチの「用意スタート!」の合図で10メートル走ります。「用意、水曜日!」「用意、スイカ!」などの「スタート」以外の合図も聞き取って夢中で走る子どもたちの姿が見られました。
ステップ9 足を伸ばして座り、10メートル走ろう!
脚を伸ばして座り、コーチの「用意スタート!」の合図で立ち上がって10メートル走ります。
ステップ10 腹這いになって10メートル走ろう!
お腹を下にして腹這いになった体勢でコーチの合図を待ちます。合図があったら起き上がり10メートル走ります。
ステップ11 仰向けになって10メートル走ろう!
背中を下にして仰向けになった体勢でコーチの合図を待ちます。合図があったら起き上がり10メートル走ります。
ステップ12 ボールが下に落ちたら10メートル走ろう!
コーチがもつボールが地面に落ちたら10メートル走ります。ボールがコーチの手から離れても地面に落ちない場合があったり、コーチが高く放り投げたボールを目で追って地面に落ちた瞬間に走るなどのバリエーションがありました。
ステップ13 かっこよく10メートル歩こう!
胸をはって格好よく10メートル歩きます。
ポイント 胸を張るといいよ
歩くときは胸を張って、姿勢を正して歩こう。頭が後ろに下がりすぎていないかも確認するといいよ。
ステップ14 グージャンプで10メートル進もう!
脚を閉じてグージャンプで10メートル進みます。
ポイント 両足をペタンとつかない
脚の裏を地面にペタンとくっつけて飛ぶとなかなか早くは飛べません。かかとを少しあげてつま先の方に体重をかけて、膝をほんの少しだけ曲げながら飛ぶと速く前へすすめるよ。
ステップ15 いよいよ本気で走ろう!姿勢に注意!
最後に本気で走ります。
ポイント 脚、お尻、背中、肩が一直線になるように姿勢を正す
走る時の姿勢はとても大切。特にスタートするときから正しい姿勢をとることが重要です。
脚、お尻、背中、肩が一直線になるように注意しよう。
ポイント スタートの姿勢の足に注意
スタートの姿勢は脚がを「チョキ」に。脚の裏を全部地面につけたままだと速く走れないので、前脚に体重をかけ後ろ足はかかとを少しあげて用意をするといいね。
ポイント 手はグーではなくてパーで
手は「ぐー」より「パー」がいいよ。手をグーにして握ると肩に力が入って身体全体がスムーズに動かすことが難しいよ。慣れるまでは手を「パー」にして走ってみるといいね。
コーディネーショントレーニングは子どもを飽きさせることなく身体能力をバランスよく伸ばすトレーニングだった!
受講する前は「かけっこ」の講座とは、何となく先生が正しい走り方をやって見せてくれて、そのフォームを真似て走るトレーニングを行うクラスだと思っていました。
実際は、30分の中にギュッと詰め込まれたメニューを猛スピードでこなしながら、一緒にトレーニングをするお友達と競争する中で、「〇〇くんいいねー」「みんなどこがいいと思う?」というコーチのといかけに子どもたちが自分で観察した発見をもとに少しずつ身体を調整していくイメージで行われました。
今回のクラスの30分で劇的に脚が速くなることはないかもしれませんが、運動会までの1カ月ほどの間、この短いトレーニングを取り入れながら走り込みなどをしたら、我が家の娘たちも本人が望んでいる1位をとれるかもしれません。
しばらく調整しながら、親子で取り組んでみたいと思います。
参考動画もチェック!
「コーディネーショントレーニング」ではありませんが、今回のクラスの内容とかなり近いイメージのわかりやすい画像がありました。