中学受験塾は入塾時の入室(入塾)テストが必須の場合が多く、その多くは無料ですが、サピックスの入塾テストは受験料(3,240円)がかかります。
一体どのようなテストなのでしょうか? 受験方法と対策を紹介します。
サピックスの入室(入塾)テストはいつ行われるの?
月に1~2回。開催されます。四谷大塚、日能研、浜学園などは無料の公開模試が入室テストをかねる場合もありますが、サピックスの場合は無料模試などの結果をもとに入室の可否が判定されることはありません。
次回のテストは2018年2月11日(日・祝)です。
月に2回開催される場合は、既にサピックスに在籍している生徒の組分けテストと同じ問題が出題されるため、結果からサピックス在籍生との成績のバランスを見ることができます。
サピックスの入室テストのスケジュールイメージ
毎月開催される入室テストから入室までのイメージは下記のようになります。
- 月初 第1~2週目の木曜日前後 保護者向けの入室説明会
- 月初 第1~2週目の週末のテスト前日午後3時まで 入室テスト申し込み締め切り
- 月初 第1~2週目の週末 入室テスト
- 月中 第2~3週目 成績発表(低学年から順次発表)
- 月中 第2~3週目 入室基準や講評発表(個別にHP上で)
- 月中 第3~4週目 入室説明会・入室申し込み締め切り
- 翌月 第1~2週目 入室
申し込みが前日のPM3時まで可能なことはギリギリまで申し込みが可能という点で魅力ですが、PCもしくはスマートフォンでサピックスのHPから個人データを入力しマイページ登録をした上で、マイページからの申込みになるため、PM3時ギリギリからの登録は少し難しくなります。
サピックスの入室(入塾)テストはどこで行われるの?
テストは各教室で行われます。子どもがテストを受けている間に説明会が行われたりすることはほとんどないようです。
また、サピックスの教室やロビーレイアウトではロビーに親向けの待合用の椅子の用意もほとんどない場合が多いので、テスト中は親は立って待つか、子どもをテストにあずけて終了の時間を目処に迎えに来ます。
当日は、テストの後に模擬授業が行われますが、これを見学することもできません。教室には子どもたちの背後から子どもの雰囲気や教師の雰囲気を想像できるようにカメラ映像がロビーに流されているので、この映像を見ながら大まかな雰囲気をつかむことができます。
サピックスの入室(入塾)テストの対象科目は?
1~3年生までは算数・国語の2教科。4~6年生までは算数・国語・理科・社会の4教科です。
学年 | 時間帯 | 実施内容 | |
---|---|---|---|
午前の部 | 午後の部 | ||
新1年生 | 9:00~10:25 | 13:30~14:55 | 算数・国語(各25分)・体験授業(20分) |
新2年生 | 9:30~10:55 | 14:00~15:25 | 算数・国語(各25分)・体験授業(20分) |
新3年生 | 10:45~12:20 | 15:15~16:50 | 算数・国語(各30分)・体験授業(20分) |
新4年生 | 9:30~11:25 | 13:30~15:25 | 算数・国語(各40分)・体験授業(20分) |
新5年生 | 9:00~12:00 | 13:30~16:30 | 算数・国語(各50分)理科・社会(各30分) |
新6年生 | 9:00~12:00 | 13:30~16:30 | 算数・国語(各50分)理科・社会(各30分) |
サピックスの入室(入塾)テストの対策はどのようにしたらいいの?
テスト対策は比較的難しいといえます。在校生の組分けテストと同一問題の場合も、組分けテストの出題範囲は明確には指定されていません。
在校生への案内は、数ヶ月前の学習範囲から現在までの学習範囲という表現がされています。
その分、事前準備にこだわることなく、子どもの本当の実力に近い結果が出やすくなります。
また出題量が比較的多いこと、公立小学校の授業の範囲を超えた思考力を問う問題が算数では多く出題されています。
サピックスが出版する問題集などで比較的似た傾向の問題を目にしますので、数ヶ月前からこういった問題に取り組んでおくことは対策の一つになりえます。