経験や知識の少ない小学生にとって避けて通れないのが国語の慣用句・ことわざ・漢字などの知識問題の学習です。
身につけてしまえば一生もの。身につけなければ知識不足で足をすくわれる分野。
中学受験の大手塾ではこの部分を補うべく、子どもたちが比較的ストレスなく身につけていけるように工夫をしています。
サピックスの慣用句・ことわざ・漢字
サピックスでは毎週の国語の授業の最初に5分ほどで範囲を決められた慣用句・ことわざ・漢字の問題の小テストが行われます。
【出題範囲】
- 漢字は、前週のテキスト
- 語彙やことわざは、サピックスのオリジナルテキスト「言葉ナビ」の指定範囲
「言葉ナビ」は市販のテキストではなくサピックスのオリジナルのテキストです。サピックスの知識問題の学習で強調されるただ覚えるのではなく、成り立ちや背景を理解して学ぶことができるように、子どもが「あれっ?」と思う部分に注釈があり、背景をふまえて学ぶことができます。
四谷大塚の慣用句・ことわざ・漢字
毎週の「週テスト」で学んだことを確認する四谷大塚。週テストでは四谷大塚の予習シリーズ「漢字とことば」の出題範囲があります。
- 予習シリーズ 漢字とことば(※詳細はこちら 予習シリーズ 漢字とことば 6年 下)
- 国語力500アプリ
四谷大塚では小学4年生・5年生の間は国語の授業の前にipadが1人1台配られインストールされている「国語力500」のアプリで確認を行います。
1回目…例文の空欄に適切な言葉をあてはめるテスト
2回目…単語の意味を4つの選択肢から選ぶテスト
アプリでは1回目は空欄あてはめ、2回目は選択肢問題に取り組むことができ、一覧表示で間違えた問題を表示するなども出来ます。
「国語力500」のアプリは基本的には塾生しか使うことが出来ませんが、レベル1のみ塾生以外の人も無料で体験することができます。
また、四谷大塚の他のテキストと同様「漢字とことば」も評価が高いテキストで、漢字のなりたちや使い方が適切に解説されています。
日能研の慣用句・ことわざ・漢字
日能研では毎週のカリテ(テスト)の中に漢字が出題されています。配点は20点前後。出題範囲は日能研のオリジナルテキスト「計算と漢字」。この中から4年生なら1回に15個程度を覚えていきます。
日能研スタッフによる漢字学習のポイントでは以下のように解説がされていました。
(1)毎週の「計算と漢字」の漢字をしっかりやる。
これが基本中の基本です。授業中に漢字テストがある場合は、当然満点狙いでいきましょう。
毎朝1日3語をノートに10回練習です。
漢字練習帳は84字のものをすすめています。
子供は間違えて漢字練習することもあるので、親御さんがときどきノートを見てあげてください。
漢字・語彙・ことわざ学習のススメ方
各塾それぞれのオリジナルテキストで漢字や語彙の学習がすすめられていますが、共通しているのは、以下のポイント。
- 毎日・毎週少しずつ行うことを推奨
- 成り立ちや書き順を大切にまなぶことを推奨
- 100回200回を書くのではなく、意味をふまえて10~30回態度を推奨
パパやママが今すぐできる! 語彙・ことわざ・漢字学習のポイント
1.親がクイズ形式で出題する!
サピックスに通うお子さんをおもちのトトロパパの中学受験日記で行われていた方法です。
サピックスの語彙は1週間の範囲が30問前後と多く、負担に感じる家庭も多い中、親が意味を読み上げ、該当するものを子どもが答えるというもの。
一緒にやっている、楽しくできるという点で素晴らしい方法だなと思います。
2.ノート1ページに1問間違えた問題を書く!
3男1女を東大理三に合格させた佐藤ママの本に乗っている方法。間違えた問題をリング式のノートの1ページに1問大きく書き、裏に答えを書くという方法。
このノートを子どもがご飯を食べているときに親が隣でめくりながら楽しく学習します。
カラフルなペンを使って楽しく行うのがポイントで、実際にやってっみると子どもがかなり乗ってきました。
3.教えるのではなく語彙を知っていることが「すごい!」「素敵!」と伝える
親は教師ではなくコーチになる! そんな気持ちを大切にする子どもとの関わり方です。子どもが覚えている様子を見守り、丸つけをして間違えを指摘するだけでなく、今日はここまで勉強したんだね。
漢字や語彙を知っている人は素敵だものね~と、漢字学習の効果を褒める声掛けを心がけるというもの。
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