「知識ゼロからの中学受験」編集部のOです。小学1年生と小学3年生の姉妹のいる我が家も少しずつ中学受験モードに入ってきました。というわけで、本当に知識ゼロからの中学受験の記録を不定期でお届けします。
3月も半ば近く。今週の週末は多くの塾で組分けテストが行われたようです。もちろん我が家も。初めての組分けテストでは、いろいろ思うところがありました。
やってきたことが「組分けテスト」で出せなかったら!?
週末の組分けテストの後、聞いてはいけない、聞いてはいけないと思いながら、ついつい「テストどうだった? できた?」と、聞いてしまいました。「『出来た?』って聞かれたら、『出来なかった』っていいにくいよね」と余分なことまで付け加えて。
親としては、3年2月のスタートから数週間、必至にサポートしてきたので、聞きたい気持ちが押さえられなかったのです。
長女の答えは「うーん。国語でちょうど『いい気持ち言葉』が出てこなくて、何も書かずに出しちゃった!」というもの。
実は、国語の長文読解で完璧な答えが書けなくても部分点をねらっていこうね。というのが今の娘のテーマで、試験前にも口を酸っぱくして言っていたので、この長女の言葉は、私の心を暗~くしてイライラして「どうしてできないの!」と、怒ってしまいました。
テストの点数に一喜一憂しない心を持った母親になりたい!
「あーやってしまった」と暗い気持ちになりながら思い出したのが、『受験生を持つ母親のメンタル整理術」』という本です。
受験国語の家庭教師として著名な早瀬律子さんの本で、「はじめに」でこんな言葉があります。
テストの点数は誰にとっても同じ一つの事実です。
「どうしてできないの!」とストレスを感じるのか。
↑
↓
「勝負はこれから、大丈夫!」と希望をもつのか。
「こんなことで合格できるの?」と不安でいっぱいになるのか。
↑
↓
「子どもの弱点を克服してみよう!」と前向きに考えるのか。
(中略)
母親の「心の安定」が大きなカギを握っている
解決する方法としてこの本ではポジティブな感情を選択し、その気持ですごすことを心がけることがすすめられています。また、同じ一つの結果も、子どもの「時間的側面」「心の成長という側面」「学びの力という側面」などさまざまな面から見ることで、光射すたくさんのプラス面があるので、そこを見ていこう! と提案されています。
これが、なかなか難しいもの。読んですぐ実践できているのなら、私も昨日娘にネガティブな言葉をかけずに娘の拠り所となれる母親になれたと思うのですが、自分がよくない対応をとっていることを理解し、この本をもう一度読み直せたことは、私自信にとって非常によかったと考えています。
力を出せなかったテストの後にできたことは?
本を読んだ後、テストをやり直してさらにケアレスミスと解答の写し間違いを大量に発見し、卒倒しそうになりながらも、怒らず「今週どうやって勉強する?」を長女と整理しました。
やったのは、次の授業までに何を取り残している? その取り残しているものの一つひとつはどのぐらいの時間がかかる? それをどうやってこなしていく? を本人の考えでスケジュールしていく作業です。
一緒にこの作業をやっていると、長女も気持ちがほぐれてきてたくさんお話をするようになり、聞いていると当たり前ですが私より長女本人のほうがよっぽどショックを受けていました。
また、考えて見れば、模試というのは出来すぎて困るというよりは、毎回何らかの学びのテーマがみつかるものなのだと思います。
模試の後は、模試で出来なかったところを探すのではなく、次へどう取り組んでいくかを一緒に考えていく時間だと最初から心しておく必要があるのだなとも考えた週末でした。