
子供と映画を見始めました。子供が選んだり、親が選んだり、いろいろ試行錯誤しながら見るものを選んでいます。集中して見る時間を一緒にできるのは幸せなことな上、深い読解が求められる国語の力をつけるのにも役立てばいいなと選んだおすすめの作品を記録します。
子供と見たい映画「私の中のあなた」
「私の中のあなた」あらすじ
主人公はアナ・フィッツジェラルド。急性前骨髄球性白血病を患う姉をもつ女の子です。映画はアナが自分は姉のドナーとなるために産まれてきたという独白からスタートし、映画に引き込まれていきます。
姉の容態が回復しない中で、腎臓の提供を求められたアナが辣腕弁護士キャンベルを雇い、両親を相手取って自分の体を守る権利を主張して訴訟を起こす果たして結果は? というストーリー。
大どんでん返しの結末があり、さらに原作の小説と映画では大きく結末が異なるいろいろな気持ちを引き起こしてくれる作品でした。
・おすすめ度:★★★★★
・子供の集中度:★★★★★
※子供が親を訴えるという設定や主人公が小学生ぐらいの女の子であるという点で自分に近いものがあったためか想像以上に集中していました
・泣いた?笑った?:泣いた★★★★★
・セクシュアルなシーン:2度ほど
※我が家の場合には親子で見られないというほどどではありませんでした。
・日本語吹き替え版:あり
白血病
身近な病気ではありませんが、文学作品とくに古い時代の作品ではよく出てくる病気です。病気の概要から骨髄バンク事業の仕組みまで話しておきたいテーマでした。
骨髄中にある、血球をつくる造血幹細胞が悪性腫瘍(がん)化し、正常な血液を作ることができなくなる病気。
ドクターズファイル
遺伝子操作・生命倫理
映画の冒頭で、私は姉のために遺伝子的に作られた試験管ベイビーだと主人公が独白するシーンにドキッとします。
生命倫理や遺伝子操作について、自分ごとにしやすいテーマの映画だったのか、飽きてしまうかもしれないと思いましたが、子供も夢中で見ていました。
家族観・子供の自立
映画は白血病で余命いくばくもない娘の命をなんとか長らえようとする母親に次女がNOをつきつけるところから展開していきます。
親の気持ちを十分に理解しつつも子供が自分の尊厳を自分で考え選んで親から自立していく静かな戦いの映画でもありました。
「私の中のあなた」を選んだ理由
きっかけは水泳選手の池江璃花子さんが短髪の姿を公開したというニュースでした。
小6の長女がニュースを調べる学校の宿題でこのニュースを選びましたが、白血病について調べてもピンとこない様子だったので、一緒にどんな病気かを調べましたがで、どんなに説明しても腑に落ちないようでした。
映画公開時に見た記憶がありますが、もう一度親になってみると全く別の深さと角度から攻めてくる映画でした。