「知識ゼロからの中学受験」編集部のOです。小学1年生と小学3年生の姉妹のいる我が家も少しずつ中学受験モードに入ってきました。というわけで、本当に知識ゼロからの家族の中学受験の記録を不定期でお届けしています。
中学受験ファミリーに知られる「最レベ問題集」初挑戦!
我が家では、幼稚園からZ会、ドラゼミを続けてきましたが、最近ここに「最レベ問題集」を追加しました。
理由は、定期的に受験している四谷大塚の「全国統一小学生テスト」や、日能研の「全国テスト」、早稲田アカデミーの「チャレンジテスト」では、偏差値50前後をうろちょろ。最近では40代も記録しているためです。
学校のテストで100点をとったり、横浜市の統一テストで偏差値70台であっても、中学受験レベルではないのだなと、改めて感じることも多くなってきています。
そのため、このままでは中学受験に本格的に取り組む小学4年生からすぐに落ちこぼれてしまうのではないか? そんな不安もあり、比較的家庭学習で人気の高い「最レベ問題集」を取り入れました。
最レベ問題集とは?
「最レベ問題集」は奨学社が出版する問題集で、「標準レベル」、「ハイレベル」、「最高レベル」と三段階の問題構成と、最後に分野ごとにリビューテスト(復習テスト)がついているのが特徴の問題集。
テーマごとに各レベル見開き10分。100点満点の構成です。
3年生の「かけ算」の標準レベル問題とは?
最レベ問題集の3年生の算数の最初のテーマは「かけ算」。
最初の標準レベルから、公立小学校の教科書だけをやっていた子どもが少し驚くような問題がありました。
それは、「〇×□」をこえて、「〇×□+△」といった問題が多く出題されている点です。
3年生の「かけ算」のハイレベル問題とは?
続いて「ハイレベル」に入ると、「〇×□×△」以外に、「(〇+□)×△」といった少し複雑な計算も入ってきます。
ハイレベル問題の中で、我が家の3年生が一番腹に落ちていないだろうという点が、「0の入ったかけ算」でした。間違っていたのはこちらの問題。
- 8×0×5×6
- (7+2)×0
- 5×5-3□9×0=25(□に+か-か×をいれましょう)
あらためて、「0の概念」というのは、丁寧に取り組んでいかなければいけないのだなと、感じさせる結果です。
3年生「かけ算」の最高レベル問題とは?
続いて、最高レベルの問題に挑戦します。
ここには0の計算はなかったものの、「26+4×4-3」という、どこから計算するの! と、子どもが迷ってしまいそうな問題とともに、中学受験の問題でも出題されそうなマッチ棒を使った少し難易度の高い文章題がありました。
今回、初めて中学受験ファミリー御用達の問題集である「最レベ問題集」に取り組んでみて、わかったのは、この問題ができるということは、、、中学受験はやはり学校の勉強をかなり超えたところにあるという点です。
3年生に「0のかけ算」をどのように教えたらいいのか?
さて、ここで皆さんに質問です。「0のかけ算」をどのように子どもに教えていますか?
「0をかけたらなんでも答えは0になるのよ!」でしょうか?
「0のかけ算の意味はね、、、」と、少し深堀りした感じでしょうか?
私は自分の中学受験の試験会場だったか、模試会場だったかで、0のかけ算が突然わからなくなり、パニックになった経験があります。
こういうことって、誰にでも起こりがちです。その時に、自分でリカバリーできる力をつけてほしい。そのための素地の作り方をご紹介します。
「0のかけ算」の意味を子どもと学ぶ
1「かける数」が0になるものを設定して考える
例えば桜の花びらをテーマにしたかけ算を考えてみます。
「さくらの花びらは一つにつき5枚あります。
さくらの花が1つのときは、花びらが全部で5枚、
さくらの花が2つのときは、はなびらが全部で10枚になります。
さくらの花が0個のときは花びらは全部で何枚になるでしょう?」
【考え方】
- さくらの花が2つの時・・・5×2=10
- さくらの花が1つの時・・・5×1=5
- さくらの花が0個の時・・・5×0=0
「さくらがないんだもん。花びらだってないよね!」そんな子どもの声が聞こえてきそうです。
2「かける数」が0になるゲームを設定して考える
また例えば、石蹴りをテーマにしたかけ算を考えてみます。
「3人の子どもが石けりをしています。
Aのエリアに入ったら1点、
Bのエリアに入ったら2点、
Cのエリアに入ったら3点、
それ以外のところに入ったら0点とします。
以下のような結果になった場合、それぞれ何点でしょう?」
A(1点) | B(2点) | C(3点) | それ以外(0点) | |
子ども① | 1 | 1 | 1 | 1 |
子ども② | 2 | 2 | 2 | 2 |
子ども③ | 0 | 0 | 0 | 0 |
【考え方】
子ども①の点数 1×1+2×1+3×1+0×1=
子ども②の点数 1×2+2×2+3×2+0×2=
子ども③の点数 1×0+2×0+3×0+0×0=
「そうか、0点のところに何個石がはいっても0点だね!」そんな納得が子どもにもあるはずです。
参照
3「九九表」を拡大して使い確認する
また、子どもたちにはおなじみの九九表を拡大して使ってみることで、視覚的に規則性を感じ、腹落ちした理解をする子どももいそうですね。
4「0の入った複雑なかけ算」の問題になる文章を考える
上記の1〜3までで0×□をもう一度楽しく確認はできたとしても、計算間違いをした二つの0の入ったかけ算の問題が果たして理解したといえるのか? まだ、少し不安があります。
そこで、「この2つの式ができる問題を考えてみない?」と、子どもを誘ってみました。
- 8×0×5×6
- (7+2)×0
しかしこれは、簡単ではありませんでした。
(7+2)×0はなんとか一つ。
男の子が7人女の子が2人1列に並びます。
この列が2列のときは子どもは全部で何人いますか?
この列が1列のときは子どもは全部で何人いますか?
この列が0列のときは子どもは全部で何人いますか?
【考え方】
2列・・・(7+2)×2
1列・・・(7+2)×1
0列・・・(7+2)×0
しかし、8×0×5×6は未だ親子で考えだすことはできていません。
こんな我が家でも中学受験できるのでしょうか?
4月の新学期と同時に始めた、中学受験準備。正直、親としてはスタートから気持ちがなえそうです。
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