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子どものうつ病が増えています。小・中学生の10%以上がうつ傾向にあるという調査もあります。「おなかが痛い」「かんしゃくを起こす」など子どものうつには特有のサインがあり、早期に発見して治療しないと悪化し、自傷・引きこもり・自殺などにつながることも。

子どものうつ病の治療に効果が高く副作用が少ないといわれる「認知行動療法」の書籍『子どものうつがわかる本 早く気づいてしっかり治す』(監修 下山晴彦株式会社主婦の友社 が発売されました。気になる中身を紹介します。

子どものうつには、特有のサイン『子どものうつがわかる本 早く気づいてしっかり治す』(監修 下山晴彦) より

『子どものうつがわかる本 早く気づいてしっかり治す』 には、子どものうつには「腹痛、食欲不振など、体調として現れる」「かんしゃくを起こす」「イライラしやすい」「朝なかなか起きられなくなる」など、特有のサインが書かれています。また、子どものうつは発達障害から発することが多く、学校でのいじめや親の虐待などの経験が、うつ病につながることにも言及されています。

症状の悪化を防ぐための、正しい情報『子どものうつがわかる本 早く気づいてしっかり治す』(監修 下山晴彦)

子どもがうつになった場合、早く気づいて適切な対応を行わないと、回復が遅れて病気が重くなるおそれがあり、ときには暴力、自傷、ひきこもり、自殺など、さまざまな問題行動につながる場合もあるといいます。子どものうつの悪化を防ぐには、正しい情報を知ることが大切で、親がよかれと思って強く励ましたり叱ったりすると、回復が遅れやすいことや、大人のうつ病の場合とは違い、薬物治療はできるだけ避けるべきであることも詳しく書かれています。

子どものうつに適した「認知行動療法」

認知行動療法は、カウンセラーとの心理相談を行いながら症状の回復をめざす心理療法。「認知療法」と「行動療法」のふたつを合わせたものです。認知療法は、たとえば「自分はダメだ」「できない」などといった否定的でネガティブな「心のクセ」に気づき、「ダメとはかぎらない」「できることもある」とポジティブに積極的に変えていくもの。いっぽう行動療法は「いつもより10分だけ早く起きてみる」「これまでとは少し違う遊びをしてみる」などと、できるところから少しずつ、毎日の行動を変えていくものです。この本では、認知行動療法の実際のようすや、それにより回復した子どもたちの実例もたっぷり紹介しています。

『子どものうつがわかる本 早く気づいてしっかり治す』
監修/下山晴彦
B20判/128ページ
本体1500円+税
2020年4月30日発売