「知識ゼロからの中学受験」編集部のOです。小学1年生と小学3年生の姉妹のいる我が家も少しずつ中学受験モードに入ってきました。というわけで、本当に知識ゼロからの中学受験の記録を不定期でお届けします。
計算ミスをどうにかしたい!? 中学受験を目指すファミリーが一度は悩むテーマかもしれません。もちろん我が家もご多分にもれず。。。
計算ミス・ケアレスミスを完全に減らしたい! そう思ったのは?
多くの中学受験塾で毎日の計算や1行問題に取り組む教材があるかと思います。サピックスもそこはご多分にもれずでこのような問題は2種類用意されています。
ひとつは「基礎力トレーニング」、もうひとつは「計算力コンテスト」です。「基礎力トレーニング」は毎日10問。「計算力コンテスト」は週に50問。問題数が違うだけでなく求められることも少し違います。
今我が家で悩んでいるのは「計算力コンテスト」。問題数が多く、マルつけの方法が少し独特です。「50問中何問正解ではなく、(1)から○を続けることが重要です」と、書かれています。
- 50…………計算力は仙人級
- 40~49…計算力は達人級
- 30~39…計算力は人並み以上
- 20~29…計算力は普通
- 10~19…計算力はやや不足気味
- 9以下…計算力は不足気味
(1)から○を続けるとなると、どうしても「計算力はやや不足気味」が多くなってしまい、子どものテンションがどうしても下がってしまいます。
計算で○を続けられるようになることがやはり重要なの!?
サピックスではこのような問題の取り組み方を自宅で行いますが、他塾(啓進塾)のママたちに聞いてみると同じような取り組み方はやはり行われていて、「啓進塾では計算が満点になるまで帰らせてもらえないのよね。それが頑張るエネルギーになる子と、それで気持ちが下がってしまう子がいて、塾も相性よね~」という話題も出ていました。
子どもには荷が重い「計算力コンテスト」ですが、やってみて感じるのはこれほど計算力の不足をつきつけられる出題方法はないということ。
毎日の「基礎力トレーニング」10問を毎回10点とることができたとしても、「計算力コンテスト」で最初の20問、次の30問、次の40問、最後の50問を完全に行うことはなかなか難易度が高いからです。
ちょっとできる、だいたいできるでは、クリアしていくことができないのです。これをクリアさせてあげたい! そんな風に考えて少しずつ取り組みを行いはじめました。
計算ミスを防ぐためにやってみた5つのこと
そこではじめてみたのが次の5つです。
- 拡大コピー
- 計算スペースを確保
- 計算スペースを十分に確保
- 計算間違をしそうな問題をフォロー
- 計算ミスを減らす方法を何度も確認
1.拡大コピー
まず始めたのは問題を拡大コピーしてノートに貼り付けるということ。こちらは三男一女を東大理三に合格させた佐藤ママの本を参考にしました。
左が原寸のテキスト。右が拡大してノートに貼っているものです。
問題を拡大することで問題の難易度が下がったような錯覚に子どもが陥り、ノートに問題を子どもが描く時間を短縮してとにかく忙しい中学受験生に対応するという佐藤ママの持論です。
志望校は絶対に下げない! 受験で合格する方法100
佐藤ママの 強運子育て心得帖: 幸せと成功を引き寄せる 53の言葉
2.計算スペースを確保
次にやってみたのが、拡大コピーをした問題の横のページを空けておいて計算スペースを確保しました。
3.計算スペースを十分に確保
1と2では「計算力コンテスト」の間違いが減る様子が2~3回やってみたところ感じられなかったので、次に1問づつ計算をするマスを作りきちんと計算をするように言ってみました。
このスペース確保は下の写真のように、サピックスの基礎力トレーニングのノートがこのように作られているため、基礎力トレーニングと同じパターンになっているといいのではないかな? と考えたというところもありました。
4.計算間違いをしそうな問題をフォロー
3までやってみるとこれはなかなか良い感触を得たので、親のほうも嬉しくなって調子にのってしまい、下剋上受験の桜井さんの本を参考にミスを減らすアドバイスをあらかじめ書き込んでおきました。
このアドバイスは例えば、「25の入ったかけ算だから簡単に計算できそうだよ!」といったもの。また、例えば19×5ー19×3なら「かけ算の両側に同じ数字があるからチャンス!」。mL、dL、L の混ざった計算なら、単位の下に線を引いて注意を促すというもの。
私がこんなノートを作っている横で中学受験を経験していない彼は正直呆れ顔です。
ただ、桜井さんの本には、ミスを指摘されるよりも効率よく子どもがミスをなくせる方法は、ミスをしないようにガイドを出し続け、ガイドが必要なくなったところでガイドをなくすことだという意味の一文に心を打たれ、今のところやってみています。
下剋上受験[文庫版] ―両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した!
5.計算ミスを減らす方法を何度も確認
基礎力トレーニングも、計算コンテストも子どもが間違うところは共通しています。
3つ以上の長い計算を途中でやめて答えを書いてしまう。単位が混ざった計算の単位をそろえないなどなど。中学入試計算名人免許皆伝―計算問題が速く確実に解けるようになる本という本には、自分の計算ミス・ケアレスミスを表にしていくことがすすめられています。
何が間違いやすいのかな? 忘れがちなことは何なのかな? を自分自身で気づいていけるように少しずつ声かけもはじめました。
びっくり仰天! この問題について保護者会で言われたこととは?
そんなこんなで、この50問の計算力コンテストですが、何と4年生4月の保護者会で先生からこんなお話がありました。
「50問を一度に全部やっていくことは負担がとても大きいです。まずはこれを10問づつに分けて、基礎力トレーニングと一緒に毎日取り組んでいくというのがおすすめです。毎日、基礎力トレーニング10問、計算力コンテスト10問を10分でやるなど時間を決めてきっちり取り組んでいくといいですね」
そして、計算力コンテストの最初にかかれていた、マルを続けよう! というルールも、「無視してください」とのこと。
もう~! という感じではありましたが、これなら確かにストレスが少なそうです。やってみましょう!
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