「知識ゼロからの中学受験」編集部のOです。小学1年生と小学3年生の姉妹のいる我が家も少しずつ中学受験モードに入ってきました。というわけで、本当に知識ゼロからの中学受験の記録を不定期でお届けします。
サピックス小学部の4年生コースの保護者会で言われたことは…?
保護者会で一番胸に迫ってきたことは?
2月の入塾依頼、偏差値51~55あたりをうろちょろしている我が家ですが、今ひとつ成績が上がってきたという実感はありませんが、この2カ月を娘が本当に頑張って来たな。ということは強く感じています。
そんな中での第一回目の保護者会は、算数、国語、理科、社会のそれぞれの担当の先生から勉強のやり方について、最後に校舎長からのコメントがあり約2時間ほどで行われました。
そんな中、ズドーンと胸に来たのはこんな当たり前すぎる一言。
「年度に限った特徴というのは実はあまりないのです。ただ一言言えることがあるとすれば、勝負のポイントは苦手なところにどれだけ目をむけられるか? また、これまでのマルばかりをもらってきた勉強から一歩進んで、正解しなかった部分をもとにどれだけ勉強できるか? になってきます」
確かにそうなのだろうなと思います。具体的に教科の学習についての解説を紹介します。
算数のサピックス4年生のマンスリー勉強法
授業中、サピックスの先生が大切だよと、子どもに伝えているのは以下の3点です。
- 問題を解く時は集中しよう
- 解説を聞く時は集中しよう
- 討論をするときは集中しよう
小学4年生でも毎回3時間の授業を集中し続けることはなかなか難しいけれど、集中するポイントで自然と集中して夢中で取り組めるようになることで、学年が上がるにつれて増えてくる塾での学びの時間を効率よく学習につなげていくことができます。
マンスリーテストを通して身につけていく4年生の算数の力
4年生の算数で重要なポイントは4点に集約されるので、この4点を小学4年生の間にきちんと理解する。そんな気持ちを持ちましょうということが強調されていました。
- 数と計算…少数、分数、逆算など。小学4年生の間に中学入試に必要な計算は全てを学ぶ
- 和と差…つるかめ算や過不足算など。
- 図形…特に平面図形、三角形や四角形の特徴。また面積の求め方もきちんと理解をする必要がある。
- 場合の数と規則性…非常に難しいテーマだが5年生や6年生でも繰り返し行うので、パターン理解ではなく内容の理解を意識する。
4つの中で特に重要なのが、数と計算。徹底的に計算力を身につける必要があること。また、4年生での学習をもとに5~6年生では速さとつるかめ算の組み合わせ問題、線分図を使った速さの問題といった複合的な理解が必要な問題に取り組んでいくことになります。
4年生のマンスリーテストの算数対策のために家庭学習で取り組む優先順位とは?
小学4年生の学びは計算力の強化と算数の基礎的な学びの徹底が非常に強調されおり、家庭学習の優先順位もそのことをふまえてつけられていました。
- 〈計算力〉基礎力トレーニング
- 〈計算力〉計算力コンテスト
- 〈新規内容を学ぶ〉「Bテキスト」の授業でやった内容
- 〈新規内容を学ぶ〉「Bテキスト」のステップABCの問題
- 〈前回の復習を行う〉「Aテキスト」の直し
- 〈前回の復習を行う〉「デイリーチェックテスト」の直し
- 〈基本的な学力をチェック〉「基礎力定着テスト」の直し
マンスリーテストは★1~★★2の問題やA~Bの問題をパターンのあてはめではなく理解して使うことで8~9割とれるように作成が行われているため、★★★3やC問題の前にまず、★1~★★2とA~Bの問題の理解が重要とのこと。
また、方程式で解くのではなく、図や表をしっかり書いて解くこと、樹形図などもかけ算で求められるものもまずは樹形図をきちんと自分の手で書く力をつけることが重要だそうです。
国語のサピックス4年生のマンスリー勉強法
国語の取り組みで強調されていたのが、討論式の授業なのでとにかく授業に積極的に参加をすること。また、家で親が教えすぎることにより国語に苦手意識が芽生えることの弊害です。
マンスリーテストを通して身につけていく4年生の国語の力
自分できちんと論じて書ける力を身につけていくために必要なこととして、とにかく愚直に次のようなステップが踏みながら丁寧に力をつけていくことが提案されていました。
ステップ1.メモを書く
まず大切なことはやはりメモをもとに解答を書く習慣をつけていくこと。
ステップ2.解答を書く
メモを見ながら過不足ない解答を書くことを毎回気をつける。
ステップ3.模範解答を見て足りない要素のメモを書く
解答を見ながら自分の解答の足りない部分や、何故足りていないのか、何故余分なのかを考えながら足りない要素に「気持ち」「理由」などのラベリングを行いながらメモを追加修正する。
ステップ4.メモを見ながら解答を修正する
メモを見ながら解答を自分の言葉や表現を意識して修正する。
4年生のマンスリーテストの国語対策のために家庭学習で取り組む優先順位とは?
マンスリーテストの国語では漢字や約5週に一度行われる「知の冒険」の文法知識を問う問題も比較的ボリュームが大きいので、まずはきちんと知識部分をフォローすることが必要です。
- 〈漢字〉Aテキストの漢字
- 〈文法知識〉Aテキストの知の冒険
- 〈語彙〉言葉ナビ
- 〈語彙・知識〉Aテキストのコトノハ
- 〈読解〉Aテキストの読解メソッド
- 〈読解〉Bテキストの授業の整理
- 〈読解〉Bテキストの解き直し
- 〈読解〉Aテキストの読解演習
- 〈読解〉Bテキストの残り
その上で上記の方法で読解問題にきちんと向き合っっていくことで成果をあげていけるのだそうです。
理科のサピックス4年生のマンスリー勉強法
4年生の理科のクラスでもアクティブ・ラーニング方式の授業が行われ、子どもたちが自分の意見を発言しながら授業が進んで行きます。
一方で、知っていることを答えることは出来ても考えて文章にしてみましょうとなると手が止まってしまうことも多く、完全な論述ができなくても意識的に途中まででも書いていくことが重要になってきています。
マンスリーテストを通して身につけていく4年生の理科の力
授業で取り上げるのは各テーマの深い理解のために必要なごく一部。授業では覚えればOKな部分はほとんど取り扱わないので、読めばわかる部分、覚えればできる部分は家庭での学習が重要になってきます。
4年生のマンスリーテストの理科対策のために家庭学習で取り組む優先順位とは?
学習の優先順位は知識を覚える部分を先に手をつけつつ、問題に取り組むことがすすめられています。
- 〈知識・常識〉季節の図鑑
- 〈知識〉ディリーステップ
- 〈知識〉ディリーチェック
- 〈深い理解〉ポイントチェック
また、わからない問題などは質問教室でその日のうちに解決していくことがおすすめだといいます。また、問題はなるべくノートに解き、どんな問題を自分が間違いやすいのかを分析しながら反復学習を行うのがおすすめだそうです。
社会の4年生のマンスリー勉強法
4年生で学ぶ内容がそのまま入試問題として出る場合もあり、今から丁寧に学習していくことが必要な教科です。
マンスリーテストを通して身につけていく4年生の社会の力
毎日の知識の学習とあわせて机以外の場所での学習。スーパーでどこで採れた野菜が並んでいるのか、商品にラベルを貼る意味とはどのようなものなのかなど、親子で楽しみなら身につけていくのがおすすめです。
4年生のマンスリーテストの社会対策のために家庭学習で取り組む優先順位とは?
ディリーチェックを中心に、記述問題も丁寧におさらいをしていく必要があります。
各教科のおすすめの方法を踏まえて、サピックスをまずは中心に子どもと勉強をすすめていければと思います。
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