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1月10日の埼玉の栄東からスタートし、1月20日の千葉の市川、渋々幕張と続き、2月1日に東京・横浜エリアで本格開始する関東エリアの中学受験。

1月受験の前哨戦時期をどのように過ごすといいのでしょうか。注目のWEB上の記事と書籍をまとめました。

わが子を前向きにさせる“魔法の言葉”

啓明舎の塾長・後藤卓也さんが、2月1日に解禁される埼玉・千葉入試の結果を以下の4つのパターンにわけながら子どもへの対応を紹介した記事です。

  1. チャレンジ校」(合格可能性20%以下)に合格した場合
  2. チャレンジ校」(合格可能性20%以下)は不合格だったが、「実力相応校」(合格可能性50%程度)には合格した場合
  3. 実力相応校」(合格可能性50%程度)は不合格だったが、「合格確実校」(合格可能性80%以上)には合格した場合
  4. 合格確実校」(合格可能性80%以上)まで含めて「全滅」した場合

記事では「チャレンジ校」(合格可能性20%以下)は不合格だったが、「実力相応校」(合格可能性50%程度)には合格した場合が最も2月の本命に気持ちを向けやすいとしつつ、受験後は有頂天になったり、自信喪失、自暴自棄などさまざまな反応を示すとしています。

そして最も大切なのは「『明日』に目を向けさせること。そして『残された日々』を全力で歩き続けること」が大切だと示唆しています。

記事を読むとことで、1月~2月後半までの1カ月前後の受験期間の長さと、この期間の気持ちのコントロールの重要性を感じさせられる記事です。

わが子を前向きにさせる“魔法の言葉”…後藤卓也(2018年01月17日)

全落ち回避!中学受験で不合格になるやってはいけないNG5つ

AllAboutJapanの中学受験ガイド・宮本毅さんの中学受験直前期の対応で気をつけたいポイントを5つにまとめた記事です。

  1. NG1.志望校がまだ決まらずコロコロ変わる
  2. NG2.直前期だからと子どもに急に無理をさせる
  3. NG3.新しい参考書買ったり家庭教師をつける
  4. NG4.インターネットやママ友情報に惑わされる
  5. NG5.成績が伸びないことを誰かのせいにしている

「人は誰しも、うまくいかないことの責任を誰かに押し付けたくなるものです」として、前哨戦の結果によって不安にかられた行動をとるのではなく、さっと自己反省をして、「原因を外の求めるのではなく、これまで何がいけなかったのか、そして今後どうするべきなのか、建設的に考えるようにしてください」とまとめています。

全落ち回避!中学受験で不合格になるやってはいけないNG5つ

1月に学校を休む中学受験生は「落ちる」逆効果で「不合格」になる子が続出

中学受験専門塾スタジオキャンパス代表・矢野 耕平さんがプレジデントオンラインに寄稿した記事です。

1月に学校を休むか休まないか? という中学受験生特有の問題に前半で1ページ目答えていますが、2ページ目以降の心を高く「飛翔」させることで合格に届くというメッセージに、読むだけで元気が出てくる記事です。

1月に休むことを既に決められている場合は、2ページ目の半ばからの、このメッセージだけを読まれるのもいいかもしれません。

中学受験で志望校の合格を果たすためには、緊張感漂う試験会場の中で、次から次へと登場する難問をひとりで解決しなくてはいけない。そこでは、子どもが持つ本来の学力を最大限に引き出すだけの「高揚感」が不可欠だ。「高揚感」を抱く――。少し奇異な表現に感じられるかもしれないが、換言すると心を高く「飛翔させる」状態である

という部分に、12歳の子どもにとってたった1人で立ち向かう戦う中学受験の厳しさを改めて感じます。

1月に学校を休む中学受験生は「落ちる」逆効果で「不合格」になる子が続出

直前期こそ「目的シート」を振り返ろう/中学受験最短合格ノート(安浪京子著)

3年待ちの家庭教師として知られる安浪京子先生の「中学受験最短合格ノート」には、中学受験ラスト100日の伴走ダイアリーが掲載されています。

入試まで30日目からダイアリーのメッセージをみていくと、具体的な励ましのメッセージが並びます。

  • あと26日 猫背ではなく、背筋を伸ばすと自身が持てます。自信がなくなった時こそ意識して背筋を伸ばそう!
  • あと21日 過去問であまりに点数が低かったときは、コンディションを振り返ろう。睡眠時間・体力・気力は足りていたかな?
  • あと17日 前受の結果の受け止め方は自分次第。一喜一憂ではなく本番の状況を振り返って分析し、次に生かそう
  • あと11日 過去問は学校によって一問あたりのスピードが異なります。感覚を忘れていたら一年分解いて思い出そう

また、ママやパパ向けに「直前期こそ『目的シート』を振り返ろう」とした章では、直前期にメンタルを安定させるツールとして「目的シート」が紹介されています。

安浪京子先生が勧める「目的シート」は真ん中に子どもの赤ちゃんの頃から今までの写真を貼り、周囲に子どものいいところやかわいいところを書いた親のためのシートです。

どうしても不安になったとき、イライラしたときにこの目的シートをチラッとみることで、中学受験が通過点であることや、本来の目的にパパやママが冷静に戻れるようになるといいます。

大義名分を考えて自分を奮い立たせる/小学校受験を犠牲にしない中学受験(かずとゆか著)

塾に行かずに直前まで野球やバイオリンなどの習い事をしながら家庭教師との学習で中学受験をとっぱしたパパ&ママのかずとゆかさんの著書「小学校受験を犠牲にしない中学受験」の「さあ本番ーそして合格発表」の章には「大義名分を考えて自分を奮い立たせる」というタイトルがつけられています。

このパパとママは大手塾に行かずに子どもの好きなことを伸ばしながら中学受験をするという大義名分をもって受験をスタートしました。

そのため、「お前が合格したら、最後まで少年野球を続けられる後輩が1人でも増えるかもしれない。だからそういう子たちのためにも頑張りなさい」と、大義名分を考えて子どもを奮い立たせる声掛けをしたそうです。

また、「noblesse oblige」(ノブレス・オブリージュ)=「高い地位や身分に伴う義務。ヨーロッパ社会で、貴族など高い身分の者にはそれに相応した重い責任・義務があるとする考え方」(大辞林)という名門校に入れば何度となくきくであろう言葉もこの章に添えられています。

神経質な時期だからこそ、外へ目をむけさせる声掛けが子どもを落ち着かせるという場合もありそうです。

1日1日を薄氷をふむように緊張が高まる時期。ラストスパートを乗り切る時に思い出したい記事たちです。

【調査データ】受験生の親が一番気になる体調管理アイテムは?通塾実態・お弁当作りも

【書籍】「中学受験最短合格ノート」(安浪京子著)ダイジェストと使用感レポート