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「知識ゼロからの中学受験」編集部のOです。小学2年生と小学4年生の姉妹のいる我が家も少しずつ中学受験モードに入ってきました。というわけで、本当に知識ゼロからの中学受験の記録を記録します。

今回は友人からの年賀状の山を前に考えたこと。我が家が今こんなにハマっている中学受沼はオワコンなのか? という疑問です。

ちなみに「オワコン(おわコン・終コン)」とは「終わったコンテンツ」のこと。時代が流れ昔は価値があったコンテンツが無用の長物となっていることを意味します。

中学受験をした友人たちの年賀状に「中学受験臭」を感じないのはなぜ?

年明けに届いた年賀状の楽しみは、中学や高校・大学の友人たちの様子がわかることです。

短い文面や写真の中にその人らしく生きている様子を見て元気をもらいます。

我が家は長女が小4のため年末年始は小6ほどではないものの、12月29日までが年内の冬期講習、1月3日からは小2の下の子の冬期講習が1月4日は小4の冬期講習もはじまりました。

なんとなくみんなそうなんだろうな~と思いながら同年代の子どものいる友人の年賀状を見ていたら、中にはちらほら中学受験勉強をしている気配がない友人たちからの年賀状がありました。

子どもに中学受験をさせない友人たちの3つのパターン

親が中学受験をしていても子どもに、中学受験をさせないことに友人には主に3つぐらいのケースがありそうです。

親に「中学受験」経験があっても、子どもが中学受験をしない友人のケース
  • ケース1 小学校受験をしている
  • ケース2 両親日本人で海外駐在もしていないがインターナショナルスクールへ入学している
  • ケース3 高校受験から受験をスタートすることに決めている

みんなが中学受験「オワコン」と思っているというよりも、中学受験をしない選択肢がそもそもあったのだと、友人たちの様子を見て今更気がついてる自分の浅さに愕然としたため、考えを整理したいと、中学受験をしない3つのケースについて考えてみました。

ケース1 小学校受験をしている

中学受験をしないパターンとして最も多いのが小学校受験をしたケースです。当たり前といえば当たり前。中学受験の前に小学校お受験を経験している友人は夏休みも1カ月まるまる海外へでかけたり、年末年始も冬期講習などへは通わないようです。

娘たちが習っているバレエはもちろんピアノや男の子に多いサッカー、水泳なども小学生の習い事の伸び盛りは小学4年生から小学6年生。

こういった時期を受験勉強ではなくて試合やコンクールに打ち込めるのは、小学校お受験を乗り越えた子どもたちの特権です。

ママ
小学校受験をしても中学受験を更に目指すハードライフを選択する友人もいます。

すごいなー。

人生常に闘いです!

ケース2 両親日本人で海外駐在もしていないがインターナショナルスクールへ入学している

続いてのケースは、インターナショナルスクールへ小学校から入学しているケース。

妹の家庭や、バレエ教室のお友達にもこのような方がいらっしゃいます。

妹も妹の夫もハードに中学受験を乗り越えていますが、大切に育ている子どもたちに自分たちのような中学受験をさせたくないと考えているようです。

一時、親子関係がかなりシビアな状況になること、また妹の夫は外資系のコンサルタント会社のマネージャーのため、日本にとらわれない生き方を受け入れることにはストレスがないようです。

ママ
歴史は浅くても志のある最近のインターナショナルスクールは、小規模校でも丁寧に子ども1人ひとりと向き合うところが多く、そういった面を重視しているという話もききました

ケース3 高校受験から受験をスタートすることに決めている

こちらは、中学受験を経験せずに自頭力やコミュニケーション力でレールに乗らない自分の生き方を貫いてきている友人たちに多いパターンです。

中学受験がどのようなものか、親にかかるストレスも子どものストレスもよく知っており、その上で高校でも大丈夫と感じているようです。

私自身は友人に「どうして中学受験をさせるの?」と聞かれたときに、「この人生しか知らないんだよね」と答えるぐらい日和っているためか、こういう友人のおおらかさや、内から出てくる自信をうらやましくも感じます。

ママ
私の友人では、パパやママの「切り開く力」が子どもにも遺伝しているような元気なファミリーが多いです

「中学受験」オワコン?を考える3つのポイント

友人たちのことを考えながらつらつらと、「中学受験」はオワコンなのかしら? と自分の中に浮かんだ理由を3つ改めて取り出してみました。

「中学受験」オワコン? を考えるポイント
  • ポイント1 東大より海外大へ時代
  • ポイント2 医者あまり時代
  • ポイント3 大学全入時代

東大より海外大へ時代/オワコン説を考えるポイント1

大学を卒業してしばらくした頃、2003年頃に大学の恩師にお子さんが産まれました。

この先生は東大卒で東大教授でもあり、私の大学でもゼミを持っていました。

お祝いにかけつけた私達にこの恩師が最初に発した言葉が、「僕は、もう子どもを東大にいれようとは考えていないんですよ。これからは、世界の大学へ入れる子どもを育てる時代です。みなさんもそんなことを多分考えると思いますよ」というものでした。

私たちは1999年卒のロストジェネレーション世代で、突然の就職氷河期に息も絶え絶えになりながらなんとか就職したため、「えっ? もう東大でいいよー。東大を目指していたら私達もう少し就職が楽だったかもしれないのに」そんな話をした記憶があります。

それから10年以上たって、自分の子どもが少し大きくなって中学受験を視野に入れる頃になると、海外の大学への進学実績を誇る学校が自分たちの受験時代よりも大幅に偏差値を伸ばし人気校となっていました。

また、資産面では上位1%以上に入るだろう数人の友人たちは日本の大学に子どもを行かせることだけでなく、留学資金をふくめて教育資金を用意し、インターナショナルスクールでなくとも早い時期に英語がスムーズに話せるようにトレーニングをしています。

医者あまり時代/オワコン説を考えるポイント2

中学受験をする子どもの少なくない理由の1つが、医師になるために医学部に強い中高一貫校を目指すというケースがあります。

実際に塾のデータなどでも各中高一貫校から進学した大学の医学部の割合などもデータとして出されるのが常です。

そんな中、「医師の需要は大きく見積もっても、2040年には医師の供給が需要を1万8000人程度上回る」というデータがみられます。

医師を目指すのが当たり前の家庭環境の中で、幼いころから勉強に取り組んできた子どもたちにとってこれはどのような意味を持つのでしょうか?

また、弁護士などの仕事も今後AIが担う部分も増え、現在の高給職業が子どもの世代にとっても高給とはいいにくい時代になる可能性もあります。

大学全入時代/オワコン説を考えるポイント3

大学全入時代とは、2018年以降に大学に入学する18歳人口よりも募集定員が多くなる現象のことです。

下記リンクの週刊現代の記事は「大学「全入」時代が本格的に到来すれば、一般入試をクリアせずとも、名門大学へ簡単に入学できるようになる。

つまり、わざわざ難関私立中学に入って大学合格の確率を高める必要はもはやないのだ」

というセンセーショナルな書き出しで始まります。

全入できるのに、画一化された中学受験に子どもを染めることの弊害を訴える記事です。

このような記事は多く、中学受験を目指す親の気持ちを萎えさせます。

大学「全入」時代に難関私立中学を目指してどうするの?(週刊現代)

結局、我が家にとって中学受験は「オワコン」なのか?

色々考えつつ、結局「中学受験をするか?しないか?」はやはり、それぞれの家族の結論なのだと思います。

モヤモヤしながら夫に「中学受験ってオワコンなのかな?」と聞いてみると。

そりゃーオワコンだよー! でもやるって何度も話して決めたし、勉強するのは悪いことじゃないからいいんじゃない?」との答え。

さらに、「中学受験でロボットみたいな画一的な子どもが育つって記事があるんだけど」と言うと、「おいおい勘弁してくれよー。どう考えったってママやパパの言うことを素直に聞くタイプじゃないじゃん。ロボットになる前に、知恵を働かせて親を超えていくよー」。

冷静になって考えてみれば確かにそうなのです。

そいうわけで、我が家では年明けも我が家なりに中学受験に真剣に取り組んでいきたいと思います。

小4のこの1年はなんとなく中学受験のモラトリアムだった気がします。

2月からは小5コースです。気を引き締めていきたいと思います。