「知識ゼロからの中学受験」編集部のOです。小学1年生と小学3年生の姉妹のいる我が家も少しずつ中学受験モードに入ってきました。というわけで、本当に知識ゼロからの中学受験の記録を不定期でお届けします。
中学受験を目指す小4の必須課題、分数の計算でたちはだかるものは?
中学受験の勉強が本格的にはじまる夏休み。塾の保護者会で聞いた中学受験生の小4生のスケジュールの作り方/算数・国語・理科・社会(1)
でも書いたように、小4の夏休みの重要課題に分数と少数の計算をマスターすることがあげられています。
- 少数と分数の掛け算・引き算
- 立体(見取り図に線を書き入れて丁寧に処理する力)
夏期講習でも早速、分数の壁が立ちはだかってきています。それは、大きな素数で約分する問題です。
丁寧に習った通り頑張って取り組むタイプの長女は、1ページまるまる約分の問題が出題されているページを見るとげんなり顔。前半は簡単でも、後半は骨がおれることを知っているからです。
小4が苦手な分数の計算とは?
骨が折れる理由はあまりぴんときていないようで。
「うっ。うっ。うっ。ママー!出来ない!」と訴えてきたのは
57/95
という約分問題でした。
こちらとしては、「もうっ! 2・3・5・7あたりで約分できなくなったら大きな素数を使うにきまってるじゃない!」という感じなのですが、ぐっと我慢。
「分数の約分が難しくなってきたらどうやるんだっけ?」と質問し、「素数を下に書いてみる!」という答えが毎回引き出せるところまでじりじりしながら同じ問答を繰り返しました。
そして、やっと昨夜夢にみた瞬間がやってきました!「ママ! 100ぐらいまでの素数は覚えて間違わないように下に書くといいよね」という娘の言葉。
「そうなの! そうなの! ママは一緒に100までの素数を暗記したいよ!」と叫んでしまいました。というのも、愛読している中学受験、算数の成績が上がらない理由 (impress QuickBooks)にも中学入試計算名人免許皆伝―計算問題が速く確実に解けるようになる本にも、中学受験の算数の計算力を上げる際に100までの素数の暗記は必須であると書かれているからです。
できればもっと早く問答無用で覚えさせたかったのですが、我が家の長女の場合は、「これを覚えたら算数の成績あがるよ」ぐらいの声かけで素直にやるとも思われず、必要だと実感するまでじっとまっていたというわけです。
100までの素数ってどうやって覚える?3つの方法
100までの素数は25個。覚えなくても前半はつっかえながら言える子がほとんどですが、後半の61、67、71、73、79、83、89、97あたりになってくると、覚えているのと覚えていないのでは雲泥の差。
数が多いこともあって、覚えるのは「覚えたい!」という気持ちがあってはじめて成立します。
ところで、100までの素数はどのように覚えたらいいのでしょうか?
- ひたすら覚える
- 語呂合わせで覚える
- 仕組みで覚える
調べてみたところおよそ3種類の方法がありました。
素数の覚え方1.ひたすら覚える
やはり王道はサクッと単純にひたすら覚える方法。100までに25個あることだけは覚えておいて、すらすら空で言えるようにしておきます。
スキマ時間を活用して100までの素数を覚えよう!
手のひらサイズの素数暗記用のペーパーを作成。これをトイレや部屋の壁にはり、歩く時は持ち歩き、一緒に何度も言うを3日でほぼ覚えられます。
素数暗記用のペーパー。
薄い字をなぞったり、
交互に言ったりで、
最初の記憶は3日ほど。すぐに忘れそうだけど定着するまでどのぐらいかかるかな?
#夏休み#算数#夏期講習 pic.twitter.com/nKfnbwuTf6
— 知識ゼロからの中学受験 (@kidsedujapan1) 2018年8月11日
素数の覚え方2.語呂合わせで覚える
100までの素数25個を語呂合わせで覚える方法もあります。詳しい語呂合わせはこちらから。ただやはり数が多いものを覚えていくので、語呂合わせも非常に長くなる点が難点です。
素数の覚え方3.仕組みで覚える
100までの素数を全部書き出して仕組みで覚えていく方法もあります。これは「エラトステネスのふるい」と呼ばれる方法で、暗記するという点ではむきませんが、数の構造や素数の分布などを視覚的に理解していくためには子どもと確認したい方法です。
「エラトステネスのふるい」とは?
次の順番で消していくことで素数を残す手法です。
- 1を消す
- 2はそのままに2の倍数を消す
- 3はそのままに3の倍数を消す
- 5はそのままに5の倍数を消す
- 7はそのままに7の倍数を消す
古代の数学者エラトステネスが考えたということでその名がついています。
結局100までの素数はどうやって覚えるの?
この3つの方法を娘と一緒に見てみて、行き着いたのはやはりシンプルに一気に覚えてしまう方法です。親子で何度も唱えたり、交互に言ったり、九九を覚えるように愚直に丁寧に。
これが一番簡単でシンプルで正確だと今のところ親子で結論を出しています。みなさんはどんな風にされていますか?