原宿でバンクシー展がスタートしました。

現在考えられる最大規模の展覧会には通常の美術展とはまた一味違ったたくさんの人が訪れます。

バンクシー展の見所1-全てがインスタスポット

中でもこの展覧会が他の展覧会と違うのは、撮影okの写真の前でインスタ映えする写真を撮ることを目的に訪れる人も多いこと。

そんなことを感じたのはこのサルの絵の前で撮影の順番を待つ列に並んだ時のこと。

「このお猿さんカワイイ」と言いながら一緒に写真を撮るカワイイモデル女子の声が辺りに響いた時でした。

「カワイイ」という声が大きくあたりに響いて、メモをとりながら回っていた私もアートには興味はあるけれどファッションには興味がない様子の学生も、「カワイイのこの猿?」と思わず顔を見合わせました。

ちなみに隣にあった国会風景を描いた作品もサルです。

ちなみにそこにあったのはこの解説。

バンクシーの作品は社会批判をキャッチーではっきりした色使いで表現することが多く、見るとなんとなくの違和感をまず感じ、違和感の理由を探しているうちにそのメッセージを見出しやすいところに人々は惹きつけられ人気があるのかと私は思い込んでいました。

バンクシーとはこういうものという文脈で見ている私と、一点一点の作品を直感で見て写真を撮ることをエンタメとして楽しんでいる彼女。

それのどちらがイイとか悪いとかあるの?

ちなみにこちらは、バンクシーが自分をサルに見立てて看板を首から下げさせ、今は俺のことストリートアーティストだと笑えばいい、そのうちすぐに俺はあのバスキアやアンディ・ウォーホールのようになってやると表現した暗示的作品。

作品をわかったように解釈した風でいても、ファッションとして飾りに使ってもバンクシーも私も彼女も進化の上では所詮サルだとバンクシーに言われているような気持ちになります。

バンクシー展の見所2-世界的アーティストへの強烈なリスペクト

今回の展示ではバンクシーがリスペクトするウォーホールの作品と並べた展示も見所でした。

バスキアとの作品。

バンクシー展の見所3-戦争、消費、警察への猛烈な皮肉

もちろん先程の政治批判はもちろん、安易な消費や警察権力への批判精神は骨太です。

上の写真はキリストの誕生日のクリスマスが買い物の日になっていることへの皮肉でしょうか。

 爆弾を人形のように抱く少女。キャッチーな色使いにカワイイ作品と勘違いさせる毒が仕込まれています。

ドーナッツを守る警察。

バンクシー展の見所4-ディズモランドを通してディズニーランドを見る

極め付けはディズニーランドをテーマにバンクシーが企画したディズモランドという期間限定の遊園地の映像。

上のYouTubeはぜひ視聴してください。

会場で流れているものと同じものです。

ディズニーランドが企業スポンサードでアトラクションを運営するように、ディズモランドの中のインスタレーションも販売する予定で制作され、終了直後に販売され利益を生みました。

消費主義を強烈に批判しながら利用する。バンクシーの行動に痺れますが、上の映像を見てしまうとディズニーランドを楽しめなくなるような毒もはらんでいます。

まとめ バンクシーとは誰なのか? やはり知りたい

こちらは入り口近くのバンクシーのアトリエ再現インスタレーション。

ステンシル画の型紙やスプレー缶が散らばります。

バンクシーとは誰なのか? 見れば見るほど知りたくなる強烈な展示にぜひ出かけて見てください。