こんにちはモンテッソーリ教師のにこにこママです(@kidsedujapan1)。夏休みの宿題で出される「観察日記」にどのように取り組んでいますか? この絵日記の取り組みについて、子どもたちを観察していると、大人が思うほど子どもは観察が出来ていない? そんな疑問を感じることがありました。

また、「観察日記」という宿題はどのような意味があるのか? についても調べてみました。

観察日記はどのようなものが宿題で出されているの?

夏休みの観察絵日記で出されているのは、アサガオやホウセンカなど。

上段に絵、下段に文章がが書けるようになった絵日記用の紙が配布され、夏休み中に2枚ほど書いて提出という場合が多いようです。

小学生の観察日記のテーマ例
  • 小学1年生:アサガオ
  • 小学2年生:野菜
  • 小学3年生:ホウセンカ

提出したものに先生がコメントを書いて、廊下や後ろに張り出し、夏休み明けの参観日などで親も見ることができるようになっています。

学習指導要領での「観察・実験」のレポート・日記の位置付けとは?

宿題だから、自分なりに一生懸命に書いて提出する。というのが一般的ですが、最近の学習指導要領では観察日記の位置付けは非常に重要なものとなっています。

小学校の授業時間は増やすほど重要な観察・実験などのレポート作成力!?

今回の学習指導要領の改定で授業時間が増える理由としては「知識・技能を活用する学習(観察・実験やレポート作成、論述など)を行う時間を充実するためと文部科学省のHPには記されています。

観察や実験などを行い自分で考え表現する力は、「基礎的・基本的な知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等をはぐくむことを目指し」て行われ、今後さらに重視されます。

理科は、自然の事物・現象に親しむなど具体的な体験を通して子どもの身体的な技能や豊かな心情を育むとともに、科学的な見方や考え方の育成を図ることを目指しています。理科学習において、「観察,実験」は極めて重要な活動です。観察,実験は、児童が目的を明確にもち、その結果を表やグラフなどに整理して考察することで、はじめて意図的、目的的な活動となり、意味や価値をもつものとなります。

学習指導要領

このような教育改革の流れの中で重視される力という意味でも、学校や家庭での観察日記の宿題は、丁寧にフォローしてあげるといいですね。

観察日記の書き方とは?

観察日記も絵日記の場合と同様に、書くことをしぼって書く。書く前に要素を整理して書くのがおすすめです。

光村図書の小学2年生のテキストには「観察名人になろう」という単元があり、低学年の子どもにもわかりやすく観察の仕方を説明しています。

小学2年生の頃には毎日の国語の音読が宿題になっていることも多く、子どもにも親にも馴染みが深いテーマです。

観察日記を書き始める前にぜひこの教科書のページを確認することをおすすめします。

国語の教科書で解説されている観察日記の書き方とは?

観察名人になろうでは、かたつむり・ミニトマトの観察日記例から学ぶ単元です。

カタツムリの観察日記例

光村図書 小2国語 下

だい:のびるのびる

かたつむりが、となりのレタスにわたるところをじっと見ました。

まずあたまをぐんぐんのばして、となりのレタスにつかまりました。体が5センチメートルぐらい、細くのびました。

つぎに、のびたしたところをちぢめながら、まえへすすみました。そのとき、うしろはしっぽのようにのびていて、体をささえているのに気がつきました。

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・とくに「だい」に注目させる
・新たに「動き」「観察の仕方」「順序」「場所」「太さ」「~のように(表現語彙)」といった観点が設けられていることに気付かせるみに

ミニトマトの観察日記例

光村図書 小2国語 下

だい:みが大きくなってきた

ミニトマトのみが大きくなってきました。いちばん大きなみは、ビー玉ぐらいです。色はみどり色です。よく見ると一つのみでもこいみどりとうすい緑がまざっています。みのさきのほうには、かれたはながついています。かおをちかづけたら赤いトマトと同じにおいがしました。

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だい:黄色い花がさいた

ミニトマトに黄色い花がさきました。

花びらはどれもそりかえっています。花の形はほしににています。

つぼみは十こあります。大きなつぼみの先から、黄色が見えているのに気が付きました。もうすぐ開きそうです。

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・とくに「書く順序」について注目させる
・新たに「~ぐらい(表現語彙)」が用いられていることに気付かせる。

・記録文があえて2枚提示されていることの意味を考え「変化」という観点に気付かせる。

子どもと一緒にミニトマトの絵日記を書いてみたら?

小学2年生の次女の観察日記の宿題は授業で育てた野菜「ミニトマト」。この観察日記を書いたときの様子を紹介します。

ステップ1:書く内容を整理しよう

何を書く時も、小学生低学年のころは親子でおしゃべりしながら書く内容を整理します。

次女:ミニトマトの実がなったことをかくよ!

ママ:実がどんな味がしたか?色?大きさ?見た目と味とどっちをメインにする?

次女:うーん。観察だからそりゃあ見た目だよ

ママ:4つあるけど、色や大きさはおんなじぐらいなんだっけ?

こんな感じで書くことを整理しました。

ステップ2:絵を書こう

書くことがある程度整理できたら絵を書いていきます。ここで想定外の大きな壁にぶつかりました。

次女:ママ! ミニトマトの絵がかけたよ!

持ってきたのがこちら。

ミニトマトの大木から小さな枝が出てトマトがなっています。

ママ:えっ? ミニトマトってこんな太いの?

次女:そうだね~書き直してくる。

つづいて持ってきたのがこちら。

ママ:枯れた枝になっているミニトマトをかいたんじゃなかって?

次女:そっか色が違うね~。

文章では比較的しっかり書いていたとしても、絵で「観察したことを表現する」がカラダに入っていないと小学2年生ぐらいだとこういったことが起こるんだな~という典型のような例です。

ステップ3:観察するポイントを親の方で声かけしよう

ようやくかきあげたのがこちらです。

だい:朝おきたらミニトマトのみが4こあったよ

朝おきたらミニトマトのみが4こありました。形は上のほうがしかくくて、下のほうがまるくなっていました。

長さは8ミリメートルぐらいでした。

さわったら同じ種類でもかたいのとやわらかいのがありました。

くきのにおいはミニトマトと同じようなにおいでした。

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観察する観点。色や形、様子などを具体的に指摘して一緒に見ながら言葉にすることで、ようやくここまでいくことができました。

ママ:一番太い枝はコレで、そこが2またに分かれているよ。

葉っぱはもともとは一番長いところが5センチぐらいだけど、枯れて縮こまって太い枝6本分ぐらいの大きさになってるよ。

などなど。

我が家の娘の場合は「わかった!わかった!これでいいんでしょ」とイメージで書き始めてしまい、観察は出来てはいなかったようです。

絵日記を書く時のおすすめ声かけポイントとグッズ!

丁寧に観察するときに見るポイントは、以下のようなものです。

観察日記を書く時のポイント
  • 大きさを見る
  • 長さをはかる
  • いろいろな方向から見る
  • さわる
  • 数を数える
  • においをかぐ

このポイントは観察日記に子どもが行き詰まったときに親の声かけのポイントとしてもおすすめです。

長さをはかってみようか?」「数をかぞえてみようか?」「においをかいでみようか?」「花を分解してみようか?」などと声をかけると子どもはのってきて、行き詰まっていた子どもの思考がまわりはじめる場合もあります。

こちらは、「花を分解して、虫めがねで見てみようか?」で気分が前向きになって書き始めた我が家の小学2年生の観察日記です。

だい:ミニトマトの花を分かいしたよ

ミニトマトの花の色は黄色です。花びらは5まいです。花はがくというものでささえてあります。

ミニトマトのみになるには、花がかれてからみができます。

花がかれるときは上からかれます。

ミニトマトの花を分かいしてみたら、花の中に細長い黄色いしたのがでてきました。

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分解して花びらが5枚あること、がくが花を支えていることがわかったのですが、そこまで書いて表現することはできませんでしたが、観察とは計測したり、五感を働かせて様子を見ることだということは印象に残ったようです。

観察日記を助けてくれる道具
  • 虫眼
  • カメラ
  • 図鑑
  • 定規
  • 時計

カメラや図鑑、定規、虫眼鏡などを用意して観察を始めると、書くのはいやでも図ったり、比べたりすることは楽しい! というタイプの子どもは作業がどんどんすすむのでおすすめです。



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