親は思わず口にしてしまう。一方で口にすると子供のテンションが必ず急降下して、万が一それがテスト前だとすると成績にも大きく影響するフレーズが我が家の場合はあります。
自戒をこめて、二度と言わないようにしようと思いながら記録しておきます。
子どもの成績が下がるフレーズ(1)「何で?」
テスト前に子供が算数で勉強した内容を話していて、大人からみると「あれっ?」そこは論理がつながっていないんじゃない? というときに思わず「あれっ? 何でそうなるの?」と、思わず聞いてしまうときがあります。
子供としては「ママに説明すると必ず自分で気づいていないポイントを『何で?』と聞いてきて嫌になる」そう。
これはテスト前には我が家の場合は本当に禁句です。責められているような気持ちになるそう。
同じことを聞くのでも「ここ、先生がどんな風に言ったか教えて?」と聞くとまだうまくいく場合が多いです。
私と関係が悪いタイミングの場合は、「あっ。ちょっとママ●●しなきゃいけなかった、パパに変わってもらおう」と夫に変わってもらうとか、「●●しなきゃいけなかった、ごはん食べてから続きしない?」といったん終わりにするほうがなんとなくうまくいく気がします。
オリンピックを見ていると白熱しそうなタイミングや疲れたタイミングに「タイム」をとったり「ビデオ判定」を要求する場面がありますが、このときに私の頭にあるのはあのイメージです。
サピックスの中学受験も2度目になり、本当によく感じているのが、ものすごい量の反復学習ということ。
間違いノートをつくる必要がないんじゃないか? というぐらい、何度も何度も、一つのテーマをテキスト以外の小テストや基礎トレなどでも反復するように出題されます。
最近は小4から3年間通うのであれば、「そこつながっていないよ」が伝われば、そこを徹底的に毎回追及するよりも、調子がいいときはやる、調子が悪いときは次に出てくるタイミングを待つのでもいいかもしれなという気持ちもしています。
何より、子供のテンションを下げさせることの弊害があまりに大きくて、少し引いてみたほうがいいのかもしれないなとも思います。
子どもの成績が下がるフレーズ(2)「そんなに勉強しないんだったら塾を辞たら?」 「そんなに勉強しないんだったら転塾したら?」
月に一度のテストの前に勉強から逃避しそうになる子供に向けて、思わず私か夫か言ってしまうフレーズです。
塾の先生に言うと目をむいて止められそうなフレーズ。そして子供のテンションを地の底まで簡単に落とせるフレーズです。
「ママの『塾替えたら?』『塾辞めたら?』は全否定の威力があるわ~」と子供が言います。
ちりあえず「そんな~」まで言いかけたら「ダメダメ」そのフレーズ100害あって一利なしとその場を離れるように最近はしています。
子どもの成績が下がるフレーズ(3) 「どうしてわからないの?」
一つ目の「何で?」で止まらないと「どうしてわからないの?」と子供をおいつめることがあります。
「どうしてわからないの?」まで言い始めたらそばにいる親の気持ちの状況もかなり悪い時だという気がします。
少し前のサピックス小5のテキストで金田一先生の文章に「言葉」と「実際の意味」が違う場合についての解説がありました。
うちの子供はこの文章が本当に胸に来たようで、「うちができなくてママの機嫌が悪くなる時は、金田一先生の文章の通りだ。ママが言う言葉の意味と、ママから出てるオーラが違う」と言っていました。
「どうしてわからないの? は特に怖い。『何で?』って聞いてるんじゃない。怒ってる」子供はそばにいる親の気持ちに少しでもネガティブな要素があるとそこで思考停止して心がどこかに行ってしまうことが本当によくあります。
言葉だけでなく、私の心も整えていかなければと思います。