こんにちは。にこにこママ(@知識ゼロからの中学受験)です。子どもが通った保育園にモンテッソーリの教具が多くあったためモンテッソーリ教育に魅せられてしまい、モンテッソーリ教育綜合研究所で教師資格を取得しました。
ちょこちょこ教具を手作りしたりしながら、子どもと楽しんできましたが小学校以上になると教具の手作りは難しいですね。
最近ふと思うのが、教具をきれいに作ってモンテッソーリ園と同じようにするのではなくて、自分の勉強に関わるものを自分で作って考えたい”自律”との方向性と、子どもが間違う部分を”分解”して子どもにわかりやすく伝えることが家庭でできるモンテッソーリらしい部分ではないかなということ。
ちょうど次女が小1の繰り上がりのある足し算でつまづいているので、モンテッソーリ教育の大切なテーマでもある”自律”と”分解”でアプローチしてみました。結果は、、、? 我が家にはこのぐらいがちょうどいいなというところ。
小1の繰り上がりのある足し算をモンテッソーリでは?
モンテッソーリ教育では繰り上がりのある足し算を10の金ビーズを使いながら、10の合成を意識しながら行います。
例えば9+3=12の計算では、
9の青の色ビーズと3の肌色の色ビーズを並べ、10までの色ビーズを10の金ビーズと交換し10の塊とそれ以外ができることを理解しながら手と頭を使って経験的に理解をしていきます。
具体的には下記のページにまとめました。
公立小学校で習う繰り上がりのある足し算とは?
学校ではいわゆる「さくらんぼ算」で繰り上がりのある計算を習います。
さくらんぼ算は上の写真のような操作を行うもので、10の合成を意識するという点ではモンテッソーリ教育とそれほど遠くないように感じます。
学校での学習方法をベースに我が家的なモンテッソーリ教育のアプローチとは?
今回の目的は、次女が繰り上がりのある計算カードをすらすら言うことができなくて自信をなくしているので、その点を解決できるように考えました。
このアプローチの目的
学校の繰り上がりのある計算カードがすらすらできるようになり、子どもが繰り上がりのある足し算に自信を持てるようになる
使う物
- 計算カード
- ノート
- アイロンビーズで自分で作った色ビーズと金ビーズ
ステップ1.計算カードの問題を方眼ノートに計算を書く
どこに「+」を書くか、さくらんぼ計算の棒をどうやってひくかは親のほうで先にマスを指定をしてきれいに計算が並ぶようにしました。
モンテッソーリの教具的です。
ステップ2.さくらんぼ算の要領でノートに計算をする
実際にさくらんぼ算を自分でやっていきます。
最初は「ゆっくりでいいよ」と声をかけて「ママ!10は6と3だっけ、4だっけ?」という質問も受付ながらやってみます。
ステップ3.子どもがアイロンビーズで自分で作った色ビーズで検算をする
自分でやった計算を、モンテッソーリ教育のへび算の要領で子どもに自分で検算してもらいます。
間違えの修正を自分でできることはモンテッソーリ教育の重要な要素なので、ここで取り入れてみました。
ステップ4.自分でノートに書いた計算を音読する
子どもが検算した結果を親の方でも確認した後、ノートを大声で音読してもらいます。音読してから計算カードに取り組むステップを踏むことで、「計算カード間違えちゃうからやりたくない」という子どもの気持ちが和らぐようでした。
ステップ5.計算カードをめくって自分で答えを言う
最後に計算カードをめくって自分で繰り上がりのある計算をします。アイロンビーズの色ビーズを週末に作ってステップ1~3までを月曜日~金曜日までかけてやり、次の週末にようやくイヤイヤ感なく繰り上がりのある足し算の計算カードをめくり始めることができました。
やってみてどうだった?
正直、最初はこんなことをやって意味があるのかしら? と思いながらやり始めました。今回我が家でこんなに大掛かりにやったのは、下の子の計算が、6+3は、6+1の次の次で、6+1の答えが7だから、次の次で9。といった計算カードで学ぶ少し悪い面が出ているように感じたからです。
この方法で乗り切ってきた娘の成功体験が、さくらんぼ算の理解を拒んでいる気がして少し大掛かりにやってみました。
感想としては、我が家には良い方法だったため、今後もやはり取り入れていきたいなということを感じました。