「知識ゼロからの中学受験」編集部のOです。小学2年生と小学4年生の姉妹のいる我が家も少しずつ中学受験モードに入ってきました。というわけで、本当に知識ゼロからの中学受験の記録を記録します。
今回は小4の長女に手がかかって、塾に通うだけ状態になっている小2の次女の保護者会に参加して気づいたことなどをまとめます。
小2の時期にやるべきこととは?
「子どもが実際に集中できている時間は6年生でも50分ほど、小2の時期は10分、あるいは10分以下の時間に徹底的に集中する時間を1日に何度も作ることを心がけることで、小3、小4、小5、小6の学習に生きてくる」そんな話しから始まった保護者会。
「集中力」をつけながら、6年生では子どもが主体的に勉強できるように今かかわっておきたいことが解説されていました。
算数のサピックス2年生のマンスリーテスト勉強法
小学2年生10月のマンスリーテストで差がつくところとして指摘されていたのは4つのポイント。
- ポイント1 九九
- ポイント2 計算のスピード
- ポイント3 問題をしっかりと読めているか
- ポイント4 単位
ポイント1.九九
小2の算数の大きな山のひとつ「掛け算」。サピックスの小2では夏休みから掛け算に取り組んでいます。もちろん10月のマンスリーテストにも必ず出題がされます。
例えば「7×6=?」というときに、「7×1、7×2…」と最初から計算して答えを出すのではなく瞬時に答えが出せたり、「答えが24になる掛け算を全部言ってみよう」などという問題にもさっと答えられたりするように残り約1週間で取り組んでみるとよいのだそうです。
特に、7の段、8の段が怪しい子どもが多く、例年算数が得意な子が下のクラスに落ちる場合には、掛け算の対策ができていないという場合が見られるといいます。
ポイント2.計算のスピード
計算のスピードを上げていくことを少しずつ意識していく時期でもあり、基礎トレなどで時間を区切る訓練なども取り入れるとよいとのことでした。
計算のスピードを上げるというときに「途中式を書くか、書かないか?」という質問を受けることも多いのですが、途中式や筆算を書くときに書き写し間違いが起こるリスクと合わせて、途中式を書く必要がある問題と書く必要がない問題をまずはジャッジができるように見てあげることが重要だそうです。
ポイント3.問題をしっかり読めているか
あまり大きな声では言えないのですがと前置きをした後で先生がおっしゃっていたのが、「極端な表現をすれば、授業で『この問題を読んでくれる人?』と声をかけたときに、上位クラスほどたくさんの手があがり、読み間違いがありません」しかし、下位クラスでは手をあがる人数が減り、問題に(かっこ)書きで記されてるポイントを読み飛ばしたり、漢字を読み間違えたりすることがよく見られるというお話もあり、今回一番反省する点でした。
私自身は、算数で答えが間違っているのは問題が理解できていないか、計算ミスをしているかの2点が問題点だと考えていたからです。
問題を読み間違えるということもふまえてみていく必要がありそうです。
ポイント4.単位
「単位」や「時間」の換算は小2以降も、克服していない子どもにとってはつまづき続ける原因となるテーマです。
サピックス小2で配布されたリットルとデシリットルのカップ。単位の体験学習大事!
昨日の学習相談でも、どれだけ体験させられるかが大切ですって切々ととかれる。 pic.twitter.com/YbW0H6TIKQ— 知識ゼロからの中学受験 (@kidsedujapan1) 2018年7月11日
- メートルーセンチーミリメートル
- リットルーデシリットルーミリリットル
1メートル、1センチ、1ミリ、1リットル、1デシリットル、1ミリリットルがどのぐらいか自分自身の体験として腑に落ちているというところまで定規や時計を使って取り組む時間を今とっておくことが後々算数学習を助けてくれるポイントにもなりますとのことで、確かにこの点はもう少しフォローをしたほうがいいと感じました。
国語のサピックス2年生のマンスリーテスト勉強法
小学2年生10月のマンスリーテスト前にチェックしておきたいと指摘されたのは次の2つのポイント。
- ポイント1 苦手なところを把握する
- ポイント2 語彙を増やす
ポイント1.苦手なところを把握する
子ども1人では勉強がしにくい国語。親に必要なのは子どもが何につまづきやすいのかを知り、子どもに伝えずにフォローしていくこと。
小2の子どもたちがつまづきやすいのは以下のようなポイント。
- ひらがなが書けない
- 脱字が多い
- 待ってる→待っているなどの表現崩れがある
- 話し言葉と書き言葉の区別がつかない
- 文末に「。」がない
- 見直しがおざなり
- 漢字テストで傍線部以外も解答欄に書く
- スピードが遅い
この点を親が先回りして指摘すぎると、子どもは間違ったことを指摘されるのを待ってしまう傾向が出るので、むしろできたときに思いっきりほめて、間違ったこと自分で直せるように見守ることが重要なのだそうです。
国語の長文読解で「内容の読み取りが苦手」な子には?どうする?
おすすめはやはり「音読」。また「どんなお話だった?」「誰が出てきた?」「このとき○○はどんな気持ちだっった?」などのインタビューも音読と一緒に行いながら問題を読むのもおすすめだそう。
わからない言葉があれば当然読めないので、わからない言葉が出てくるたびにチェックをするのも大切だそうです。
国語の長文読解で「内容は読み取れるが答えを書くのが苦手」な子には?どうする?
書く前に整理し、答えの内容は文章のどこに書いてあったかを確認しながら線をひくことができるようにまずはフォローしていくことで、書くことにストレスがなくなっていくといいいます。
ポイント2.語彙を増やす
家庭でできる一番のポイントは親子の会話のキャッチボールにも注意をすることで、単語ではなく、文章で会話をするような心がけが重要だそうです。
国語学習の優先順位は?
優先順位を高い順番に並べるとやはりこの順番。
- 漢字
- 音読
- とき直し
- 残りの問題
- 添削教室
「とき直しはどうするのですか?」とよく聞かれますが、授業で解いた問題の上に大きめの付箋をはり自分でも書くことができるかに挑戦してみるのがおすすめとのことでした。
あくまで親は教えすぎず、でも勉強していることはみまもっているよという印象をあたえる。四字熟語などの漫画などをそろえて子どもが自然と言葉に親しむ環境作りも心がけたいとのことでした。
ドラえもんの国語おもしろ攻略 四字熟語100 (ドラえもんの学習シリーズ―ドラえもんの国語おもしろ攻略)
ちびまる子ちゃんの四字熟語教室 (満点ゲットシリーズ)
サピックス2年生の保護者会トピックス
保護者会では、子どもへの声かけや、親が冷静に子どもと接するポイントをいくつか紹介していただきました。実行したいと思ったポイントを紹介します。
(声かけ)練習したことがテストでできたね
テストはできないところを指摘するよりも、できたことを指摘することが重要。練習したことの1つは必ずできているはずなので、まずはそこを褒めよう!
(声かけ)名前をちゃんと書けたね
テストは自分を見てもらうためのもの。大前提として名前をきちんと丁寧にかけていることはとても重要。テストを受ける姿勢としてOKだよ!というメッセージを伝える
(声かけ)今気がついてよかったね
子どもががっかりしていたらこんな声かけを。テストは次へいかしていくための指標。
(ママ&パパへのすすめ)どんなに簡単な問題でも正答率100%の問題はない
「こんな簡単な問題で間違えて!」とすぐに思ってしまうママやパパは怒る前に正答率をチェックするといい。どんな問題でもテストに出されている以上正答率が100%のものはない。正答率の数字を目にすることで冷静さをとりもどせる。
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