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昨日,埼玉大学のジュニアドクター育成塾の開校式にオンラインで参加しました。ジュニアドクターとは,科学技術振興機構が主催する事業で、「科学技術イノベーションを牽引する傑出した人材の育成に向けて、理数・情報分野の学習等を通じて、高い意欲や突出した能力を有する小中学生を発掘し、さらに能力を伸 長する体系的育成プランの開発・実施」することを目的としています。

要は、理科や算数に素養がある子どもを、全国の大学や高等専門学校の先生や学生がメンターとして興味関心を伸ばすことを助けてくれる取り組みです。

選考はありますが、交通費以外はほぼ無料で行われているようでした。

全国約30ヵ所で行われており、プログラムの内容や募集時期、選考方法などはさまざま。たまたま目にした埼玉大学の募集は第一段階は選考がなく、興味や好きなことを探せるようにスケジュールされ、希望があればレポートやテストを経て第二段階へ進めるものでした。

ジュニアドクター育成塾そばで見ていていいな!と思ったこと

ジュニアドクター育成塾でこれからの学びとは? を子どもたちに教えてくれるのを見ていて感じたこと

開校式のお話をZoomで娘が聞いているのを見ていた中で、いいなと思ったのは、これからの学びとは? を大学の先生が直接子どもたちに伝えようとして下さっている気持ちが伝わってきたこと。

いくつかメモした心に残ったことを書き出してみます。

「(これからの学びは)教科書で勉強してただ知識を得るだけではなく、先生の話を聞きながらどんどん質問して、自分の考えを述べて、一緒に学んでいる友達ともディスカッションをして、説明する力、相手のことを聞く力を伸ばしていくことが大事ですよ」

科学には大切なことがたくさんあるけれど、もっとも大切なことは目の前に起こっている現象をなるべく正確に見て、自分の考えを導きだして友達に伝え議論して最終的にそのことに対する新しい考え方を自分たちで作っていくことだね。それに対する準備としてここでは学んでほしいな」

一番大切なことは意欲をもって取り組むことだね

「今はまだ興味がないことでも後々いろいろなところで役に立ちます。あなたたちが生きていく時代は、専門分野以外のところの人とつながっていくことが求められます。あまり自分の好きに閉じこもらずにいろいろなことをまずは見てみましょう

「ひとつだけ強くてもダメなので、いろいろなことに挑戦してみましょう」

どれも、そばで聞きながら娘の心に何か届いていたらいいなと思う言葉でした。

ジュニアドクター育成塾2〜3年研究をしている子どもの研究発表

この日は、2〜3年このジュニアドクター育成塾で研究をした子どもたちの発表もありました。

どれも自分らしいテーマ設定と考察がありましたが、発表が終わってなかなか質問が出ないときも、大学の先生や大学院生が子供の思考によりそう質問をしてくれる様子がありました。

研究をする中で変わってきたことはなんですか?

どんな研究に今後つなげていきたいですか?

この部分はとても重要な考察だったと思ったけれど、この場合はどうですか?

子どもたちが考えて研究ルートを進むときに、こっちもしなければいけないとは言わないんだろうな。「ここはこういう疑問を持ったよ」と伝えることで子どもたちが自分で研究を深めていっているんだろうなという印象を受けました。

ジュニアドクター育成塾、続けられるの?

娘が小学校の卒業文集に、「私は夢を探しに中学に行きたいと思っている」と書いていました。

その言葉が心に残ってみてこの募集を見つけた私が娘に「こういういろんな講義を受けながら興味のあるものを探せる講座があるみたいだよ? 受けてみる?」と聞くと、「部活とかさならなければ受けたい」というので申し込みました。

次のステップに進むには講義を受けた後にレポートを3回以上提出する必要があります。開校式ではこのことについても娘が説明を受けたので、レポートを出すか出さないかは娘に任せようと思います。

「夢を見つける」というときに「○○を成し遂げる夢」と、「○○の気持ちになる夢」というのがありそうだなと最近思っています。

「○○を成し遂げる夢」は、研究者になる、医者になる、バレリーナになるというもの。

「○○の気持ちになる夢」は、人から求められたことをクリアして喜ばれたりするもの。

どちらのタイプの夢を持つかは、人によって違うんじゃないかな。

娘はどちらかといえば、「○○の気持ちになる夢」を持つタイプなのかもしれないと感じるところがあり、このタイプの夢はあまり早熟に仕事のテーマを決められないのではないかと感じます。

どちらにしても、娘が自分でレポートを書けば提出、書かなければ提出しないという取り組みになりそうです。

多くのジュニアドクター育成塾は、夢が理科や算数テーマと決まっている子で、さらにそのことを自分の言葉で伝える力がある子が来てくださいというものが多いので、今回のプログラムは、まずは挑戦の機会をいただけてとてもありがた駈ったです。