2020年の大学入試改革を見すえてはじまった「ドラゴン桜(2)」。前作もそうでしたが3巻でも中学受験生にとっても役立つポイントがいっぱいです。注目のポイントを紹介します。
「ドラゴン桜2(3)」のストリーとは?
前作「ドラゴン桜」では底辺校の生徒を東大に送り込んだ桜木弁護士。その後東大合格者増加を見届けて弁護士業務に戻った桜木弁護士ですが、桜木弁護士が学校を去ると同時に合格率が一気に下がり始めます。その時再び桜木弁護士が東大クラスを設立し東大合格を目指すところから始まるストーリー。
- 16限目 自分と向き合う
- 17限目 合格の保証
- 18限目 ミスをなくせ!
- 19限目 SDS法とPREP法
- 20限目 二人の性格
- 21限目 藤井遼
- 22限目 SNSを使え!
- 23限目 現役合格の戦略
- 巻末
前作「ドラゴン桜」では1日16時間の勉強合宿からスタートしましたが、時代の変化とともに今回はより「効率」よく、より自分を「知り」、「インターネットを利用」して学力を上げていくことを目指した勉強法が次々と繰り出されます。
中には中学受験に活かせるものも多く非常に参考になります。
「ドラゴン桜2(3)」の学習に活かせるポイントとは?
「ドラゴン桜2(3)」の学習に活かせるポイントは大きく2つあります。
- ポイント1 付箋とマトリックスを使う
- ポイント2 英語をSNSで使う
ポイント1付箋とマトリックスを使う
センター試験の問題を「できた」「できなかった」と「得意」「苦手」のマトリックスに付箋でわけ、スマホで撮影します。
写真で撮影した「現時点の学力」からできるようになるたびに付箋を貼り直し「できた」「得意」のゾーンに移動させていきます。
【アプリケーションの活用が、東大合格のカギ!?】
ドラゴン桜2ではスマホアプリやSNSをフル活用した東大合格法が登場していますが、これは実際に今の東大生が実践している勉強テクニックです。
このアカウントの中の人が、それを記事にしてみました!(西岡)https://t.co/RTumDUL4Ky pic.twitter.com/unPjVVL5LQ— ドラゴン桜2 (三田紀房) (@mita_norifusa) 2018年9月29日
自分の学力をマトリックス上で可視化することができ、なんとなくぼんやり「できたような気がしている」「わかったような気がしている」現状をはっきりと視覚で認識できるようになります。
また、解けた、解けないで、自分の弱点がはっきりとあぶり出されるので、自分の弱点と正面から向き合うことができるだけでなく、ゲームを攻略していくような楽しみもあります。
マトリックスができたら「得意・できた」→「得意・できなかった」→「苦手・できた」「苦手・できなかった」の順に取り組んでいくことで、わかっているのに軽率に回答して間違えた問題をつぶし、わかっていることを得点源とすることから勉強をスタートします。
ポイント2 英語をSNSで使う
日本人が英語を使えない理由の1つが、英語を日常で使う必要がないからというものがあります。人間の海馬は生きていくために必要な情報のみを長期記憶として保存します。それを考えれば、英語を使わないでも生きていける日本人が英語を使えないのも当然のこと。
そこを打破するための手段がSNSで毎日英語を使う仕組みを作ることが提案されています。
1人は12歳の帰国子女として日常を1日20ツイート、もうひとりはカメラの前で毎日30秒、日本の受験生ライフを世界に発信することを提案しています。
このウルトラCな方法がどこまで成果を出すのかは次号以降のお楽しみです。
ママ&パパにおすすめのフレーズ!
口先だけでも「合格」を保証しよう
東大を狙える位置にいる生徒が「浪人をしたくない」から東大を受けないという章で、桜木弁護士が教師に伝えるのが次のような言葉です。
「教師の最大の仕事は生徒にチャレンジさせること。目標に向かって背中を思い切り押せ! 合格の裏付けや根拠なんていらない! 君なら間違いないと太鼓判を押し続けろ!(中略)。
合格の保証はできないなどど腰がひけた教師にどの生徒がついていく! 自分に全てまかせろ。絶対に合格させてやると情熱をぶつけられて生徒の感情が動く。教師を信頼する! 一緒に戦うリスクを教師も取れ!」
中学受験では、教師が子どもにここまでコミットしてくれるケースはあまりないかもしれません。早稲田アカデミーや日能研などのきめ細やかな生徒とのコミュニケーションの中ではもしかしたらあるかもしれませんが、サピックスや四谷大塚では塾のスタイル的にこういった場面は難しいかもしれません。
そんな時、親が子どもと一緒に戦うリスクをとるというのもありなのかもしれない、そんな風にこのフレーズを読んで思いました。
もちろん、パパもママもおじいちゃんも、おばあちゃんもみんながこんな熱量で子どもと向き合っては逃げ場がなくなってしまうので、家族の中の誰か1人、こういう役割を担うメンバーを作ってみるのも検討の価値がありそうです。
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