「知識ゼロからの中学受験」編集部のOです。小学2年生と小学4年生の姉妹のいる我が家も少しずつ中学受験モードに入ってきました。というわけで、本当に知識ゼロからの中学受験の記録を記録します。
今回は小2が受講した四谷大塚の冬期講習について。
サピックスに通う小2が四谷大塚の冬期講習に通うことになったわけとは?
我が家の小2は、小学1年生の2月からサピックスに通っています。
そんな娘が四谷大塚の冬期講習会に通うことになったのは、11月に受験した四谷大塚の全国統一小学生テスト受講後に冬期講習会の招待状をいただいたためです。
また、サピックスでは小2の冬期講習がないというのも決め手になりました。
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比較はできない四谷大塚とサピックスの授業を比較してみたら?
全く違う塾の違う目的のコースなので比較はできないのですが、小2の算数の授業を比べてみると、授業時間はあまり変わりがありませんでしたが1回の問題量はサピックスの方が少し長く設定されていました。
四谷大塚(小2冬期講習) | サピックス(小2通常授業) | |
授業時間 | 3時30分~4時45分 | 4時20分~6時 |
問題量 | A4プリント6枚(通常問題5枚+ゲーム教材1枚) | B4テキスト19ページ前後 |
教材の色味 | カラー | モノクロ |
宿題 | 残りテキスト(確認は必須ではない) | 残りテキスト(確認は必須ではない) |
どちらも事前にテキストの配布はなく、当日その場で初見の問題に取り組む形式です。
また、どちらも書き込み式の教材で、小2の時点ではノートを使わない点も共通していました。
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四谷大塚の小2算数冬期講習のテキスト
下の写真が四谷大塚の冬期講習会のテキストです。
四谷大塚の小2用のテキスト「はなまるリトル」のようなテキストを使うのだろうと考えていたので、一瞬見た時は意外な印象がありましたが、小2のこの時期に( )を使った式について丁寧に楽しく学べる機会はとてもありがたく感じました。
このテキストのカリキュラム解説
これまでのたし算・引き算の学習を通じて、子どもたちは「左から順番に計算する」という基本は習得しています。
今回は( )を使った計算学習をします。
文章題を式にするところから( )の意味を理解し、同じ数を使った式でも( )の位置で、すなわち計算の順序によって答えが異なる場合があることを理解します。
ただ、実際の文章題を解く時は、思考の過程をしっかり式で表していくことが大切ですので、( )の中を先に計算することをしっかり覚えて、正しく計算できるようになることが目標です。
6-(5-2)+□=10 や、 □ー(4ー□)+8=10などの式の□に入る数はいくつか? などの発展的な計算までゲームを通して練習します。
四谷大塚の冬期講習のよかった点
四谷大塚の冬期講習では授業が終わると先生が親を集めて、その日の授業のおおまかな内容と子どもへのアプローチについて親向けの説明をしてくださいました。
サピックスでもこのようなことは、小2クラス開講時には行われていましたが最近では行われていません。
子ども自身も、どんな授業だったのかを詳細に説明するのが難しい年齢なので、こういった点はとてもありがたく感じました。
今回受講したのは通常の「ベーシック」クラス。「ハイレベルクラス」ではもっと違った教材や授業なのかもしれません。
サピックスの小2算数通常授業のテキスト
こちらがサピックス小2の通常授業の算数のテキストです。
一見簡単なように見えますが、掛け算の意味をきちんと理解して式をたてていくことを子どもに求めています。
12月最後のテキストのため、四谷大塚の冬期講習が行われた時期とほぼ同時期のものです。
比較的簡単にも思えますが、サピックスの授業を受けるようになってから娘がわからない問題があっても「ママー!わからない」と言う前に図を描いてみたり、立体的な概念であれば自分で作ったりしてから質問をするようになった点を成果と感じています。
気になる子どもの反応は?
授業の後、子どもに「いつも行っているサピックスと四谷大塚どっちが楽しかった?」と、聞いてみました。
(こういうことをしてはいけないのですが、ついつい聞いてしまいます)
娘の答えは即答で「四谷大塚!」。
「どうして?」と聞いてみると、「だって授業の中でゲームをしてくれるんだもん!」という答え。
思い返してみれば、現在小4の長女もサピックスと四谷大塚の授業を受けて「四谷大塚の方が楽しいから四谷大塚に行きたい!」と言っていました。
普段のサピックスも「塾楽しい!」と通ってはいるのですが、子どもが「楽しい」という雰囲気はやはり四谷大塚の方が強いのかもしれません。
坊主が○、姫が直角がある特別な三角形。
その他の三角形は普通の札。
のようです
小2の時点で大切なことは基礎と学校で習わない問題にも楽しんで取り組めるチカラなのかもしれない
四谷大塚の冬期講習のテキストもサピックスのテキストも学校の授業の内容では発展的な内容として扱われる内容のものや、子どもたちにとっては初めてみる問題が多く取り扱われていました。
どちらにせよ、これからの子どもたちに出題される問題には「見たこともない問題」が必ず含まれてくるので、楽しんで自分のチカラで考えながら問題に向き合うチカラをつけてほしいと思いつつ、この授業を受けさせるだけで子どもの成績が上がっていくとは感じませんでした。
やはり、中学受験では親の関わりは重要そうです。