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子どもたちの自由研究はなるべく短時間で、でもやることに意味があり、子どもの体験を下支えして学力の根幹になるようなものをやりたいもの。

先日、子どもとイカの解剖実験に参加しましたが、これが素晴らしく楽しかったので紹介します。

短時間で子どもの理科学習の深度によってここからさまざまな展開ができるのも魅力です。

イカの解剖に必要なもの

イベントで使われたのは冷凍のスルメイカ。事前に冷凍庫から冷蔵庫にうつして解凍したものです。

そのほか、解剖用のハサミもしくはキッチンバサミ、イカをのせておくトレイピンセットなど。

ママ
イカ以外にも使う道具は家庭にあるものばかりで簡単に挑戦できます。

ステップ1:イカの表と裏を比べてみよう

イカの表と裏を比べてみると、黒い斑点のような模様が表に多く裏に少ない様子を観察できます。

イカは環境の変化によりこの斑点のような色素胞と呼ばれるものを使ってカラダの色を変化させることができます。

スルメイカの場合は、表の黒く見える色素胞を使って、自分の上から見る外敵から身を守り、暗い海の底と一体になったように見せることができるだけでなく、自分の下から見る外敵からは、カラダの白い面を見せることで、太陽に照らされた水面と一体になったように見せることに成功しているといわれています。

上記のYOUTUBEのように生きたイカの場合は、表面を触ってみると色素胞の動きを観察できます。

ママ
色素胞を観察することで、生き物の「擬態」について発展的な学びにつなげることができます

ステップ2:外套(がいとう)膜を開こう!

外見を観察したらまずは、外套膜を切り開いていきます。

外套膜の下側から上に向かってハサミで切理込みを入れ、外套膜を左右に開きます。

開く時に注意することは、左上にあるイカの白い血管を観察できるように慎重に行うこと。

ステップ3:寄生虫をさがそう!

外套膜を完全に開いてみると、薄いピンク色の米粒大のものがないか探してみましょう。

米粒大のうすピンクのものがあれば、これが寄生虫の「ニベリニア」です。

ステップ4:カラダの部位を確認しよう!

えら、心臓、墨汁嚢、肝臓の場所を確認します。

腕が10本あり、特に長い「触腕」が2本あります。

ステップ5:イカのくちばしを取り出そう!

口の部分にある「くちばし」を取り出します。「カラストンビ」とも言われる部分で、筋肉でしっかり固定されています。

ステップ6:イカの貝殻を確認しよう!

イカの足をぐいっと持ち上げて、カラダの下にある固く細長い骨のようなものを抜き出します。

ママ
細長く透明なため骨と思いがちですが、これは「貝がら」。

イカが貝の仲間であることがわかります。海の生き物の分類を研究してみるのもいいですね

ステップ7:ガラス体を取り出そう!

イカの目ののまわりはオーロラのような色をしています。この部分から眼球を取り出し、さらにその中からガラス体を取り出します。

ガラス体を文字の上にのせてみると、文字が大きく見えます。

ママ
今回の解剖では、大きくなったとはっきりと確認ができるところまではいきませんでした。

手軽に手に入る「イカ」を使った解剖の自由研究です。

この体験からさまざまな方向に研究を向けていくとさらに深い研究にすることができます。

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