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毎年2月末~3月にかけて開催される塾の「中学入試報告会」。事前申し込みが必要ですが、塾生でなくても広く参加が可能です。

今回は四谷大塚の入試報告会で聞いた国語の出題内容の傾向と対策を備忘録も兼ねて紹介します。
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国語の出題形式のパターンを知ろう!

2019年度の中学入試問題の文章読解は、課題の文字数平均が約7,300字、説明的と文学的作品の大問2問構成の学校が多い傾向があったとのこと。

国語の試験時間の平均や約50分。設問数は平均約30問。

単純に計算すると、1問を解くのに1.7分。知識問題をさっと終えて、本丸の長文読解に取り組んで行く必要がありそうです。

解答記述文字数は女子校の平均がやや多く約340字男子校は約220字共学校は150字となるそうです。

解答記述文字数が多い学校としては、明治大学付属明治の13,700字日本女子大付属の13,400字がまずあげられるそうです。

続いて、約10,000字浅野、浦和暁の星、普連土学園、頌栄女子、江戸川学園取手、慶應義塾湘南藤沢

約9,000字サレジオ学園、青山学院、栄東、明治大学付属中野、渋谷教育学園渋谷なども課題文のボリュームが多い学校とのことでした。

人気のあった長文読解課題

第58回講談社児童文学新人賞「リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ」が栄光、海城、桐朋、城北、成城、鎌倉女学院、早実などで出題されたのを筆頭に、文学賞の受賞作品が多く出題されていたそうです。

人気出題作1.「リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ」

中二の九月に、マレーシアからの帰国子女になった主人公・沙弥が、でたらめにマレーシア語を織り交ぜた短歌を詠みながら、異文化理解、同調圧力、個性、和解、葛藤などと向き合っていく姿を描いています。

人気出題作2.うしろめたさの人類学

第72回毎日出版文化賞<特別賞>を受賞した作品。

世の中どこかおかしい。なんだか窮屈だ。そう感じる人は多いと思う。でも、どうしたらなにかが変わるのか、どこから手をつけたらいいのか、さっぱりわからない。国家とか、市場とか、巨大なシステムを前に、ただ立ちつくすしかないのか。(略)この本では、ぼくらの生きる世界がどうやって成り立っているのか、その見取り図を描きながら、その「もやもや」に向き合ってみようと思う

という「はじめ」にからスタートする作品。

強固な制度のなかにスキマをつくる力は、「うしろめたさ」にある! 「批判」ではなく「再構築」の重要性訴えている作品。

頻出問題の傾向と対策を知ろう!

多くの学校の入試は『国語』からスタートします」、何気ない説明会でのこんな情報も今回気になった一言。

国語の対策をしているかどうかが、入試の際には大きな影響を与えるという場合もあるかもしれません。

対策1.国語の解き方に例外なし! 丁寧に取り組む!

「中学入試も大学入試も解き方は同じ」でだそう。

STEP1:本文理解

STEP2:設問理解

STEP3:解答根拠を探す

STEP4:解答を作成

この基本的なステップを意識し、本文と対話しながら丁寧に解答していくことが求められるそうです。

対策2.国語の解き方に例外なし! 丁寧に取り組む!

出題内容として増えているのが、自分の言葉を使って説明する問題。

もちろん自分の意見を本文と関係なく述べるのではなく、与えられたテーマに対して作者の主張を整理し、そこに自分の意見をプラスして答えることが求められます。

対策は、一朝一夕にはいかず、心の引き出しや知識のストックを丁寧にためていくこと。

話を聞きながらも、4つのステップの国語の基本的な解法をした上で、自分の意見を書いて行くことが重要なのだと改めて感じました。

中学受験を意識したら、いろいろな情報が手に入る入試報告会に出かけてみるのはやはりオススメ!

塾によるテイストの違いもわかり、塾選びの参考にもなります。

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