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毎年、東京大学の合格発表当日に、「大学通信」と、「サンデー毎日」、「週刊朝日」が共同調査で発表するLIVE配信

あまりに深かったため、ものすごい勢いでメモをとりました。理解不足や間違いがありましたらごめんなさい。ぜひ実際のところは上記YouTubeを見てください。

YouTube(約4時間)も記事も長いので絶対見てほしいポイント!

記事半ばの「本郷中」の東大学校推薦型総合選抜で合格した、生徒と、以前に合格して進学している学生、指導した社会部の先生のコメント部分だけは絶対読んで&みてください!

東京大学に合格する2つの入口

●学校推薦型選抜
●一般入試

東京大学の学校推薦型選抜とは?

2021年度から始まった制度です。一校あたり4名、男子女子最大それぞれ3名まで一つの学校から推薦が可能です。そのため別学は1つの学校から推薦できる人数が最大3名、共学は4名となります。

また、総合型選抜は学部を指定して応募をするのも特徴です。

2022年度も合格者を出している学校の一覧を見ると私立&公立中高一貫校が多くなっています。

一般受験に比べて学校側にも探究教育に経験が必要なため、6カ年教育のほうが有利ともいえるかもしれません。

逆に言えば、地方の県立高校で実績を出している高校は、3年という短い在籍期間の中で時間を相当効率よく使って指導を行い、生徒を選抜へ送り込んでいるとも言えます。

東京大学の学校推薦型選抜で合格している子はどんな子?

学校推薦型選抜で東京大学に合格している子はどんな子か? 合格者についての各学校のコメントが読み上げられるのを聞いていると、東大に入ることが目的というよりも、自分の人生のテーマはこの研究テーマであることをまずはっきりさせており、次に、それを解決したいのだ、そのために東大で学びたいのだという強い意思があります。

●ベースとしての英語(学会で英語のプレゼンテーションができるレベル)
●付け焼刃でない探究活動(ものすごくすきなことをとことんやる)

ほとんどが華々しいコンクールなどの受賞結果を携えている子たちが、なかにはコンクールの受賞経験がなくても、そこまでの経験から学んだことがはっきりと言語化し、東京大学でやりたいことを経験をもとに語れるという要件を満たしたという事例を紹介する学校もありました。

学びの最前線の大学の先生からすると、受賞歴はあってもなくてもいい。もちろんあったほうが注目するよ。
でもそこから何を考えているの? のほうがずっと重要だし、受賞歴の向こうにあるものも、透けてよく見えているのかもしれません。

東大のアドミッションポリシー(抜粋)

本学が目指すのは,自国の歴史や文化に深い理解を示すとともに,国際的な広い視野を持ち,高度な専門知識を基盤に,問題を発見し,解決する意欲と能力を備え,市民としての公共的な責任を引き受けながら,強靭な開拓者精神を発揮して,自ら考え,行動できる人材の育成です。
 そのため,東京大学に入学する学生は,健全な倫理観と責任感,主体性と行動力を持っていることが期待され,前期課程における教養教育(リベラル・アーツ教育)から可能な限り多くを学び,広範で深い教養とさらに豊かな人間性を培うことが要求されます

東京大学の使命と教育理念

 東京大学は,このような教育理念に共鳴し,強い意欲を持って学ぼうとする志の高い皆さんを,日本のみならず世界の各地から積極的に受け入れたいと考えています。東京大学が求めているのは,本学の教育研究環境を積極的に最大限活用して,自ら主体的に学び,各分野で創造的役割を果たす人間へと成長していこうとする意志を持った学生です。何よりもまず大切なのは,上に述べたような本学の使命や教育理念への共感と,本学における学びに対する旺盛な興味や関心,そして,その学びを通じた人間的成長への強い意欲です

期待する学生像

東京大学の学校推薦型選抜で合格者を出す学校とは?

2021年の学校推薦型選抜では麻布が4名で最大。22年は渋々が3名で最大となっています。

渋谷教育学園渋谷と日比谷は7年連続で最大数に近い合格者を出しており、指導力の蓄積がうかがわれます。

YouTubeLIVEでは非常にたくさんの学校にアンケート調査を行い、どんな子供だったのか、どのような指導をしていたのかを発表していました。

●部活動や学校に探究カリキュラムが充実している(SSH多い)
●1人の生徒にたくさんの先生がついたり、推薦合格への指導ノウハウの蓄積がある
●学校外での個人の活動を応援
●学校が学校外に開かれている

それらを聞いていると、上のようないくつかの傾向が見て取れます。

「SSH」、「探究」、「英語力」、ももちろんテーマでしたが、その奥に圧倒的な「基礎学力」という言葉が時々見られます。
とにかく、学校の勉強をおろそかにしている子はいないのが、学校推薦型総合選抜のすごさです。

渋谷教育学園渋谷/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※法学部、経済学部、教養学部

東京大学の学校推薦型選抜で合格した子たちは、模擬国連、模擬G7サミット、各テーマの甲子園、外部のコンクールになどに主体的に参加を自ら決めて勝ち取っている子たちでした。

学校推薦型選抜に校内で実際に出願が決まると、その子のこれまで担任や、社会の担任が何人も関わって面接を行いました。

校内に東大以外にも推薦入試の指導法の蓄積あり、それが成果につながったともいえます。

日比谷7回連続/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※理学物、教育学部

日比谷はスーパーサイエンスハイスクール、東京グローバル10に指定されている学校です。高校内外で豊富な探究活動ができる環境があります。

自ら学ぶ意欲を高められるよう、低学年から将来へのSSHの課題研究、理数探究できるようになっています。

東大の学校推薦型選抜の合格者を見ると、学校活動にしっかり取り組んだ生徒の中から、東京大学がアドミッションポリシーで期待する学生像にあった子供が出ている印象があります。

校内で厳選な選抜を行て候補者を選抜し、模擬面接を丁寧に行って選抜に送り出しています。

基礎知識がない探究はあり得ません。丁寧に基礎学力を育んだうえでの探究であると考えています。

秋田高校 6回/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※工学部

理数科で行った課題研究、銀河からの宇宙線を学校で計測し研究した内容を、海外の学会で発表し学術誌の厳しい査読を突破して掲載された子が合格しました。

進学後に自律的に学習できるところまで高校時点で学びを深めており、将来は国際的な研究機関で働くことを希望しています。宇宙に地球にないものを発見し、人類の未来に貢献したいという夢を持っています。科学甲子園ではモノづくり競技で力を発揮していました。

いろいろなケースが見られますがこちらは
高校生の時点ですでに研究のトップエリート!
というケース

岐阜県立岐阜高等学校 6回/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※工学部

岐阜県立岐阜高等学校では国公立の一般選抜を中心に進路指導を行っていますが、高校までに何か深く取り組むテーマを見つけている子にはそれを推薦入学の指導もしています。

ただ、一般選別と並行して面接、小論文を行うことは非常な覚悟が必要だと生徒には伝えています。

連続して東京大学の学校推薦型選抜に合格している生徒を輩出しているのには、自然科学部の存在が大きいです。先輩との関係、科学グランプリなどで全国規模の発表を行うなど、部活動が学校推薦型選抜に必要な力を育む場になっています。

長野県立長野 4回/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※工学部 薬学部

毎年試行錯誤をしながら生徒を選抜に送り出しています。提出書類は担任が担当しますが、専門指導が厳しいテーマの場合もあり、推薦要件をかくことは大きな負担になるため、学年のサポートチーム、進路指導チームを結成し生徒の指導にあたっています。

生徒に関係するたくさんの周りの教師、部活顧問からなどもコメントをもらうなど、たくさんの先生がいろいろな方向で生徒を指導し、一丸となってサポートしています。

受賞歴 < そこから何を学ぶか

今回合格した生徒は、華やかな成果はないが、基礎学力は高い生徒でした。研究をすすめるとわからないことがどんどん出てきます。それを先生や外部の関係者にプレゼンすることを喜びとするタイプともいえます。学びに対する興味関心は高い生徒です。

学校としては、書類を読んだときにこの生徒に会いたいと思ってもらう志望書を書くことを意識しています。

生徒自身も東大のアドミッションポリシーや志望学部の募集要項は何度もみなおしていました。大会で結果は残せなくても、やってきたこと、発見したことが武器になります。

また、英語力はとても大切だと感じています。

「何を研究テーマにするか?」はとても大切なこと。それを子どもが自分の中から探すことで、この子に会ってみたいという志望動機に昇華させていく学校と生徒の取り組みは聞いていて鳥肌がたちます。

群馬国際アカデミー/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※工学

群馬国際アカデミーは国際バカロレアディプロマプログラム認定校。国語以外のほとんどの教科を英語で行うイマージョン教育を行っています。

生徒は日英両言語で、調査研究、課題活動を行います。小学校から高校までの12年間一貫教育です。

2022年度の東大学校推薦型総合選抜で合格した生徒は、初等部からコンピュータに興味がある子でした。本人の研究成果が学内外で高い評価を受けており、その分野では注目をされているでした。

トビタテ留学JAPANの制度を利用して、この子以外は大学生のなかで英語ベースでの研究に飛び出して行っています。

学校は子供の探究基地(ベース)

学校は、学校とは子供にとって「教育基地」だと考えています。学校をベース基地として出ていって、また戻ってくる。生徒が広い学びの場そのものを社会にもとめて深い学びができる環境を支えるのが学校だと考えています。

東大推薦以外にも、トビタテ留学ジャパンの採用人数は1位です。そのぐらい生徒が自分から海外の大学のプログラム出ていく環境があります。この場合は公欠扱いにするなどの支援も学校として行っています。

深い学びと広い教養の両立が学びを拓く

探究活動の意味とは、教科書を薄く学ぶとなかなかつかめない学びの本質を、何か一つを深く掘り下げていくことで、一つのことを何時間もかけていくことで、ほかのことが見えてくる活動だと確信しています。

「探究」という言葉は一人歩きしがちで、人によって定義が違うこともありそうな言葉ですが、「探究」は学びの「縦串」という定義が参考になりました。

北杜市立甲陵高等学校 3回/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※工学部

5月に開催される東大の学校推薦型総合選抜の説明会に、担任、副担任が参加し、この生徒に適正があると判断生徒に出願をすすめました。生徒自身は夏季休暇後に受験を決めました。

そこから今までの諸活動から推薦につながる要素をあつめて出願しています。SSHでの取り組みや、個人的に行っていた研究が評価されました。

演劇部で培われた表現力も重要でした。

京都府立 洛北高等学校 3回/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※工学部

SSHであり、理数系の教育に力を入れている学校です。課題探究という科目が設定されており、自分が設定したテーマを年間を通じて研究し、京都の国立、公立大学の先生をアドバイザーとしてきていただくことで、研究を深められる環境が整っています。

今回合格した生徒は、科学甲子園の全国優勝、科学グランプリなどの実績をもとに、アピールポイントからやりたいことを提出しました。

洛南高等学校/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※理学部

学校として組織的取り組みを行っているわけではありませんが、さまざまなオリンピックなどについて生徒の求めに応じて教師が答える体制は取っています。

岡山学芸館高等学校/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

工学部

今回合格した生徒は、高校2年次に行った課題研究、物理チャレンジ、科学の甲子園、ボランティアなど積極的に取り組んでいました。学校では彼の知的好奇心を満たすサポートを行いました。

全体に工学部の合格者の学校のコメントが多いのは、工学部は推薦枠が大きいためだそう。

千代田区立九段中等教育学校/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※医学部、教育学部

今回合格した2人とも普段の行事や勉強に積極的に取り組み、学校外の活動も多い生徒でした。本人たちが東大の学校推薦型総合選抜を強く希望し、それを先生がサポートしました。

大学へ提出する資料の精読や精査を主に手伝いました。手伝ったのは内容ではなく、読み手に伝わりやすいか、研究内容がきちんと伝わるかに重点をおいて指導しています。

面接練習は、志望学科に近い専門の先生たちが行い、それを録画し生徒に共有して備えました。

中村中学校(東京)/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※教育学部

今回合格したのは、国際コースの生徒です。国際コースは1年間必ず留学をするコースです。留学先はアメリカ、カナダ、オーストラリア、アイルランドなど。1校1名で留学します。

今回の生徒の留学は高校1年生の1月。出発して現地についてすぐコロナ禍となったため、アメリカには行ったものの、学校へは通学することはできず、ホストファミリーの家でオンライン授業を受けることになりました。

学校推薦型総合選抜には、共通テストの点数は必須

自宅学習の時間が多くなったこと、共通テスト対策に向けて参考書、問題集を持参していたことで、アメリカで数学と地理を徹底的に勉強したと聞いています。

学校推薦型総合選抜は、学校からの推薦だけではなく共通テストも重要でその点は強く意識していました。

論文を作成するにあたってはテーマ設定に相当悩んだと聞いています。まずは、いろいろな文献をあさったり体験記を読んだりして自分は何が書けるかから考えたと言います。

悩んだ末、コロナ禍で留学した人はそうはいない。そういう自分の要素に注目し、さらに身の回りにいる同じ環境の仲間たちの意見やアドバイスを入れて問いをたててから論文がはすすみはじめたそうです。

探究にも、提出論文にも「自分の問いをたてる」ことが最重要

探究には、問いをたてることが最も大事なので、そこをとことん本人が悩んだことがよかったのだと考えています。

学校としては、2022年の4月からは高校では探究コースを作り、中学でも少しずつ探究を入れて学校をあげて取り組みはじめています。

NQフェスタという探究イベントを校内で実施し、中1はSDGs、中2は職業、中3は企業をテーマに探究し、高1はクエストカップに参加し企業からもらったミッションを考えていくことで2チーム全国大会へ、高2は個人探究し1年ちょっと自分なりに探究を行います。

東大の学校推薦型総合選抜に限らず、推薦を目指す生徒には担任とは別のサポーターがつく

東京大学学校推薦型選抜は本人の努力とポテンシャルが多いが、中村ではもともと推薦を考えている場合は1人に1人担任とは別の教師がつくキャリアサポーター制度があります。東大の学校推薦型総合選抜の場合には1人ではなく複数の教員がサポートにつきました。

本人が最初書いた論文の書き味は最初からよかったと聞いていますが、それをサポートしながらさらにブラッシュアップしていったそうです。

もとの論文がよかったとしても、自分だけ書いてそれでよかったかどうかはわかりません。客観的な視点も重要だったと考えています。

推薦入試のサポーター制度はほかの学校の推薦入試でも高い成果を上げています。

前回、東大の学校推薦型総合選抜に挑戦した生徒は2次でダメでしたが、今回は合格までいくことができました。生徒や教職員の中に自分たちも手が届くんだという自信がうまれつつあります。

好奇心は好奇心がくすぐられる環境から生まれる

生徒たちの知的好奇心をくすぐることが、学校としてとても重要だと考えています。知的好奇心をくすぐるのは教師からの一方的な授業だけでなく自分たちでしらべたり考えたりといった探究活動を通じて「なぜ?」「どうして?」という疑問を感じる場をたくさん作っていくと、生徒たちの視野がいろいろなところに広がり、自分で調べよう、聞いてみよう、見に行ってみようという気持ちがでてきます。

好奇心は「質問力」をつけることでさらに伸びる

そのうえで、「質問力をあげていこう」という取り組みを行っています。疑問を言語化して文字化して相手に質問をしていくことが探究にはとても大切だからです。

知的好奇心をくすぐるしかけをしながら質問力をそだてていくことが学びにおいての旺盛な関心を育てていくと考えている学校です。

市川/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※工学部、農学部

市川は、教育理念に「第三教育」を掲げています。第3教育とは、「自分で自分を教育する」ということ。人間は自ら学び続けなければいけません。

読書と書いて表現することが大切

そのために、図書館第3教育センターとして位置づけ、中1では国語を2時間連続にしてリーディングワークショップなどを行うなど読書を通じて学びはじめるカリキュラムです。

書くことが中学入試問題でも多く、中3では小論文ワークショップを授業内で行っています。そういった取り組みから外の世界へ、SSH指定をうけているので課題研究を自由に行い、発表を行う取り組みを行っています。

また、古典の哲学書を読む市川アカデメイアなどの取り組みがあり、生徒同士の対話によって学びを深めていくようにしています。

一概に外に出ていくといっても、中学生には難しいので、中1中2は生徒全員がコンクールに出品したり、外部のコンテストに出品したりということも行っています。

今回農学部に合格した子は、英語力とプレゼン力。工学部の子は美術グランプリに出るなどリーダーシップ、行動力が評価されたと考えています。

教えすぎない、与えすぎない

大事にしているのは、「教えすぎない」、「与えすぎない」こと。教えることは簡単だけれど、生徒たちに自ら調べさせたりすることがよりポイントになってきます。

知らないことを知る喜びを感じたり、ひとつのことをみんなで調べて解決するという楽しい体験は非常に大切です。

そして、探究したことを人に伝えることも大切です。市川では、「受験は団体戦」だと位置づけて生徒同士勉強を教え合う空気がり、それも良い方向に動いていると思います。

本郷/2022年度東京大学学校推薦型総合選抜合格

※文学部

文学部を志望したのは人類の英知に触れながら自分の研究を深められる

文学部を志望した理由は、文学部という学部がこれまでの人類の英知にふれることで自分なりの価値を作り出すところにひかれたためです。

文学部での研究テーマは、「現代の性に関する価値観がどのようにつくられてきたのか?」。タブー視される性、正しいとされる性があるが、あらゆる性が平等な社会をつくるために大切だと考え、文学や哲学をはじめ広く学べる文学部で学びたいと考えています。

推薦入試は比較的早い時点で出願を決めました。そのため学校の評定をとること、英検をとることは早い時期から意識して行っていました。また、提出資料に入れる活動を高2から始め、3つのNPO団体で活動したり、政治家や活動家にインタビューしたり、他校の生徒や大学教授を招いてジェンダーフリーな社会を実現する会議を企画運営しました。

この会議は社会部の顧問の松尾弥生先生の尽力がありました。

多様性は膨大な意味をもっているのに、実際どんな時代でそれはどのようにして築かれてきたのか、

2018年医学部に東大推薦入試で合格した先輩が語る学校推薦型選抜で入学することの良さ

学校推薦型総合選抜で医学部に入学してよかったことは、トップクラスの3人のチューターの先生から週替わりで研究室を見せてもらえる贅沢な経験があり、研究室とはどういうところか? 大学1年生の最初から教えてもらうことができます。大学院受験を機にみるのではやはり違ったかもしれない。

また、一般選抜よりも早く結果がでるので、高3から大学の物理学をはじめたり入学までに胸をときめかせる準備をする時間がありました。

入学してから受ける授業は理科Ⅲ類の授業と同じもの。

現在は子供の発達心理学に興味をもっており、環境がどのように子どもの発達にかかわっているかが興味の対象になっています。

子供の発達と環境に興味を持つようになったのは、多様性という言葉が気になったところからです。例えば「コミュ障」という言葉がありますが、「コミュニケーション」自体は相互作用で、どちらかがよくてどちらかが悪いことはないはずです。

そう考えると、違いのある相手ともコミュニケーションスタイルをよせていけるといいな。自閉症やADHDなどはどのように育まれてくるのかに興味が向かっています。

本郷の良かったところは、12キロ走るマラソン大会が高3まであること。受験に集中するためにいろいろなものを減らしていきますが、人間とはいろいろなものを抱えて生きていくものです。時間がないことを言い訳にしない姿勢が身につきました。

本郷の学校推薦型選抜の入学者3名を輩出する社会部とは?

文系も理系もいる部活です。顧問の先生が常に言うのは「現場から学べ」ということ。そもそも現場とはどういうことか? ということを考えると、それは異文化と出合う場所。自分が理解しているものとは違う当事者と会って言葉を失う経験をしてほしいと考えて「現場」へ生徒を送り出します。

例えば男子校の生徒はよく「女の子が怖い」と言います。そうしたら、「女子校の子に会いに行こう」、「共学の子に会いに行こう」、「N高の子に会いに行こう」と言います。

進学校の生徒はきめられた時間に決められた問題の点数を競うことに慣れ、それがとても強くなります。だからこそ、自分の中にある既成概念を外してほしいです。なぜなら、社会をに出て自分の過ちを見直すことができるのは、常に外からの目線だからです。

男子校で教室の中で「今この空間の中で女性は私だけだよ。本当はフィフティフィフティのはずだよ。おかしくない?」と生徒に言うこともあります。こういう問いを生徒が自分で自分に問いかけたときに、「あれっ」と新しいアイデアが自分の中から出てくることを大切にしてほしいです。

社会部のたてのつながり

学校推薦型総合選抜で3人の合格者を出している社会部は、たてのつながりが強い部です。

最初に医学部の学校推薦型選抜に合格した生徒は、提出書類を後輩と学年末試験の直前に深夜のファミレスでフィードバックをうけました。

教師や友達だけでなく、後輩からの意見も受け止められるのがこの子のすばらしさです。

2022年度に文学部の学校推薦型総合選抜の合格者の書類を作るときには、先に学校推薦型総合選抜で合格した先輩が「意識した単語の定義をきちんと考えること」を厳しく伝えてくれました。

その視点が加わることで、論理と思考が整理されよりよい書類とすることができました。

周囲からフィードバックを受けること、自分がフィードバックを人にすることで、自分自身が考えることが整理されていきます。

本郷の良いところ、好きなところ

本郷の生徒の特長は、生徒がみんな文武両道に自分なりのいろいろなテーマを頑張っているところです。男子校でも合唱コンクール、文化祭などは積極的に取り組みます。

何かを頑張っているのが素晴らしいという空気は、本郷ならでは。このような空気があるところだからこそ、自分はこのテーマをつきつめていこうという気持ちになりました。

光塩女子学園/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※文学部

学校として大きな取り組みはしていませんが、本人の努力が結果を生みました。部活動を頑張る子であった、国語科の教員と熱く議論を交わしていた、読書感想部にも向き合っていたという点が特徴でした。

熊本県立第二高等学校/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※農学部

生物部とSSHで課題発見能力を磨きました。むかでの研究などを行ています。緻密な指導は行いますが、実験器具、観察、過程は生徒自身が考えて改良工夫をしながら研究を行っていました。

大学や地元の企業とも協力し、それも生徒主体で行っています。

芝浦工大柏/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※教育学部

SSH、理系の課題研究が充実した学校ですが、最近では文系でも課題研究が充実しています。今回東大の学校推薦型選抜に合格した生徒は、高2で国際シンポジウムに参加し早期英語教育の問題点について高い成果を残しています。

課題研究のみならず、学校の授業でも基礎的な勉強を大切にしており、もともと東大志望していましたが、学校推薦型総合選抜を学校がすすめたところ、自分にその資格があるのであればと全力を尽くしていました。特殊な技能と持つ子というのはもちろん、何事も全力で取り組む姿勢がある子でした。

西大和/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※教育学部

勉学だけでなく課外活動に積極的に取り組む生徒でした。SSHのなかで数理、生物学的、情報関係の学びを行いました。自ら教育系のボランティアに参加したり、アメリカの学校の課外活動にも参加していました。

西大和は、文部科学省から指定されているSSHであり、スーパーグローバルスクールからさらにアクションイノベーションプログラムもあります。アメリカやインドへ行く海外探究プログラムなども充実していることからも、関西の学校でありながら、東大、さらには海外のトップ大学を目指す生徒が増えています。

秋田県立秋田南/2022年東京大学学校推薦型総合選抜合格

※工学部

自然科学部で6年間活動した生徒です。教育理念は「志を高く」。「第一志望宣言」などの活動で、挫折しそうになりながらも 周囲に支えられながら夢を形にしました。

中学入試からみた東大入試

私立の中学入試や、公立中高一貫校の適性検査の問題は大学入試よりも先んじているところも多い。また、難関私立中学の受験生が、適正検査の学習をしなくても公立中高一貫校に合格するケースが増えています。

難関の私立を目指す子たちは結果として適正検査型の学びも得ていると感がえていいかもしれません。

大学入試では、未だに、国語の実用的な文章の読み取り問題は出題されていませんが、中学入試では定番の出題となっています。

例えば、学校のルールを読んで、同好会から部に昇格させるには、どのような要件が必要でしょうか? を答えさせたりするのはよくある出題です。

中高一貫校の教育は、手取り足取りやれば子供が伸びるわけではありません。単純に面倒みればいいものでもありません。面倒見とは何か? 何があれば成長していくのか? 自立していくのか? 教育力の深さともいえるものを求められているのを感じます。

市川の中学入試問題例

理科の問題で「天空の城ラピュタ」で、パズーとシータがラピュタを見つけて、飛行船から「たこ」に乗ってと乱気流に飲み込まれるシーンの文章を読んで、そこか見えている雲の名前や風向きを答えさせる問題。

市川中は、2019年に理科の出題傾向を大きく変えてヴァージョンアップしてより深く考える問題が出題されるようになっています。

都市大附属

一類、二類、に分けて入試を行う。二類は東大をはじめたした最難関を目指す生徒を募集する。2023年からは2月1日午前に設定し、中高一貫校を志望する受験生が多い世田谷区の台風の目となる予感があります。

同じエリアの、世田谷学園、本郷中学高、独協、明治大学附属となる日本学園などが影響を受ける可能性がありそうです。

公文国際

今回合格した生徒は、ジェンダーフリートイレについての啓蒙活動を行っていました。トビタテ留学JAPANの制度を使ってアメリカにトイレ研究留学をしていました。

公文国際も特徴的な出題をする学校として知られています。例えば、2017年度の社会の入試問題の大問3では、「婚姻届」を使てジェンダーやLGBT、同性婚について深く考えていこうという出題もおこなっており、入試の時点でいろいろな形で興味をもたせる働きかけを行っています。

中学受験生も、入試でこういう問題がでてますよということがわかると、入学前からそういうことを研究する。アンテナをはって自分の意思をもつようになります。

入学試験の問題をきっかけに、小学生の時点から新し目を開く練習をしているといってもいいかもしれませんし、はいった学校の先生方がそういうものを大切にしてくれるということが入試問題を通じて受験生にも伝わっていきます。

清泉

今回東大の学校推薦型総合選抜で合格した生徒は、金星の大気現象を研究し、スイスの学術誌などに論文を掲載されていました。

学校推薦型総合選抜以外にも、一般入試で文系で1人、理系で1人東大に合格し、いろいろな分野で東大にアプローチできたのがうれしいと学校の先生たちは考えています。

中学入試では、2科、4科だけでなくアカデミックポテンシャル、ステムポテンシャルなどいろいろな芽を拾おうという入試を精力的に行っている。

光塩女子学園

最近亡くなられた佐野摩美校長先生は、癌をかかえながら、国立の二次試験の課題と添削したものをタクシーで渡して回っていた。
中学入試の試験問題には、キリスト教教育は、橋渡しをすることがテーマだとして、橋について文献を自腹で購入してブリッジ(橋)をテーマに自由に書いてほしいという出題を行っていた。

佐野摩美先生の教養と情熱を感じられる文章をぜひ読んでほしい。

2022年大学入試総評

前年減ったところは今回上がる

横浜国立大学が前年減ったので今年は増えており、その分千葉大などが影響を受けている減らしている。

千葉工大

共通テストの受験料なし 受験生目線にたった施策を行うところがある。

近畿大学 情報学部を新設 改革する大学というイメージを強く打ち出している。

青山学院大学

一般選抜は一部の学部をのぞいて共通テストと学部、インプットと同時にアウトプットも重要なテスト、今年は過去問もできたこともあり受験者戻す

中央大学

法学部が多摩から茗荷谷へ23年移転、都心に戻る、倍率高くなる可能性。

情報メディア系の学部志願者増

前年比121、4%。データサイエンスを含めた数字なので、元も伸びた学部系統。今後の社会にとっての有用な学問との視点から増えている。

観光学部志願者増

国学院などここ数年新設が多い。旅行だけでなく地域課題を解決するための地域政策も含めて学べる。

農学部志願者増加中

食分野が含まれ成長する傾向、食料問題、バイオ的、ビジネス、物流、SDGsなどいろいろな視点がある

学校推薦型特別入試志願者増

学校推薦は志願者増加傾向、特に指定校推薦が人気。校内で取り合いになるケースも多く、理工学、情報学、法学部が指定校推薦では人気

2022年の中学3年生 2025年4月入学者からさらなる大学入試改革

主体性の重要度がます。課外活動や特定分野ですぐれた学習成果が重視される見通し。

大学入試にはとにかく英語! ヒアリングもボリューム増加中!

英語では、とにかく英語が大切。なかでもヒアリングは一朝一夕にはみにつきません! とはいえ、通塾時間が長く部活もある中高一貫生は塾に通う時間を割くのも大変です。

そのため利用していたのが学研のオンライン英会話「Kimini」です。

中高一貫校で短時間で自宅でオンライン英会話をするなら学研「Kimini」

中1の授業が始まって学研のオンライン英会話「Kimini」をはじめました。

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私立中学のクラスには英検二級以上の猛者がいくらでもいます。親としては中学の早い時期にしっかり追いついておいてほしいですよね

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✅学研の講座としての信頼性
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