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子どもと寄り添っていないダメな親!
下位クラスなのにサピックスに通わせている現実と向き合えないいけてない親!
勉強のことで子どもと言い合いばかりしている子ども並みの親!

娘を中学受験塾に通わせている間中、先生に質問に行ったり、悪かった模試の相談をするときに、誰も言っていないのにそんな風に言われているんじゃないか? と、勝手に考えて苦しくなることがよくあります。そんな時に思い返すと気持ちを冷静にしてくれる本がアグネス・チャン著の「スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法」です。

アグネス・チャン著「スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法」

第1章の「親としての8つの覚悟」から第6章の「スタンフォード大への道」まで50の教育法が3ページ前後で紹介されています。

アグネス・チャンらしくよくいえばおおらかに明るく、少し辛辣に表現するとふわふわと子どもの教育について考えてきたことがまとめられています。

ダメな親って思われているんじゃないか? そんなことを思う時に第1章の3節「教育の全責任は親が持つ〜人間形成という大事な仕事は学校に任せっきりにしてはいけません。」という節の扉の英文が頭に浮かべると、私は少し冷静になります。

The responsibility of educating of the child rest with the parents.

rest with 〜は、

  1. 〔決定・命運などが〕~にかかっている、~次第である、~に委ねられている
  2. 〔責任が〕~にある

どれを採用しても意味は通じますが、親に「委ねられている」を採用して、
子どもの教育は親に委ねられている→
人間形成という大事で長期間の仕事は、短い時間お世話になる保育園の先生でも、学校の先生でも、塾の先生でもなく、親である私の約20年の大切な仕事だ
と、思うと、それぞれのタイミングで誰にダメな親と思われても、だからイケていないと思われても、自分なりのペースで親として向き合っていくために必要なことは相談するし、考えていきたいと気持ちが落ち着いてきます。

表紙の写真を見て、こんな風に親子で写真が撮れる状況になることが大切だと感じる

この本の表紙の帯は「東大はもはやすべり止め!」という刺激的なキャッチも目を引きますが、それよりもよそのご家庭なのに表紙の写真が好きです。子どもが自分の道を選んだと確信してひとときの充足感に満たされている様子に感じます。

別にスタンフォードでなくても東大でなくてもいい。18歳や20歳ぐらいの時期にこうやって屈託なく笑える状態になっていたいと思います。

中学受験での志望校合格や、直近の模試での成績から頭の中の目標がふわっと広がってイメージとして自分の中にできていく瞬間です。

そこから考えて、この質問を塾の先生にしてもいいのだろうか? こんなことを聞いたり、こんなことをお願いしたら先生にダメな親と思われるだろうか? と考えます。

そうすると大抵、先生がどう思うかじゃない。子どもの教育が自分に委ねられていると思った時、それを今うやむやにしたと18歳や20歳の子どもに私は言うのだだろうか? 

そうすると、今は聞く時だ、今はもう少し観察するときだなどと冷静に考えるようになります。

そう考えて電話をしたり相談したりすると、子どもや先生や家族のせいにすることなく、アドバイスやコメントを受け止めることができるようになっている気もします。

ちなみに次の第4章は、「限りない愛情を注ぐ〜愛されて初めて人を信じるようになる」です。
Shower your children with love,it will help them bloom.

おかしいけれど、Shower とshowを空目して二重の意味にとってしまい、愛を持ってやってみせる、親としての自分を子どもにみせる。それが子どもの将来のお手本となって苦しい時を助けてくれる経験となっているとこの一文を読むと思います。

中学受験は子どもにとっても親にとってもとても大変な時期。親も一緒に苦しんでくれているんだ。その時にこうやって周囲の助けを借りてアドバイスをもらって、自分の中学受験合格応援チームを作ってくれたんだ。そんなことを経験する時なのかもしれないと思います。