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難関校に合格する力があり、前向きに勉強できるなら、やはりサピックスに通うのが実績的には一番だと思います。

そんななか、我が家の小6は小2から通ったサピックスから地元塾へ小5の3月に転塾をして4カ月が過ぎました。今月からは待ちに待った夏期講習がはじまっています。

2歳上の姉は小4から小6までサピックスで通しましたが、転塾してみるとサピックスと地塾はやはりかなり違います

どちらがいいとかではなく、こういうことを知っていればもっと早く転塾できていたかもしれないという思いもあるので、サピックスと他塾の夏期講習の違いを紹介します。

サピックス転塾の顛末についてはこちらの記事一覧へ

サピックスと他塾の違い(1)通塾日数

転塾先の塾の夏期講習のスケジュール表を見て驚きました。

お盆以外は夏期講習の間の休みは1週間に各1日しかありません。姉がサピックスに通っていた小6の時は、夏期講習の間も休みが不定期に2日~3日、多い時には間が4日ほど開くように設定されていました。

夏期講習以外の時期もサピックスの小6の授業日数は週3日。転塾先の塾の小6の授業日数は週4日です。

サピックスで受験を迎えた姉は、小6になると平日も夏休みなどの長期休みの間もペースを崩さないで勉強し続けられる子でしたが、転塾した次女は、少しペースを崩すと朝は起きられず11時ごろようやく起き上がることができます

そこからペースを崩すと平日であれば学校には3時間目ぐらいからしか登校できません。

こういう子には、夏期講習の間が2~3日あるサピックスの夏期講習日程ではペースをつかむことがとても難しくなるので、コンスタントの授業が続く夏期講習のスケジュールはとてもありがたく感じました。

講習の間が1日であればペースを崩して1日寝ていてもそれほど勉強は遅れませんが、間が3日や4日空いてその間を自分で勉強するスケジュールだと、遅れが果てしなく開いてしまうからです。

サピックスと他塾の違い(2)子供は成績上位をとりたいものだという前提のシビアな席取り合戦

また、サピックスの小6のコースは、夏休みごろから毎日の授業内の小テストや授業の参加の様子などで授業点がつき、ブロック内でクラスが毎日変わります。

クラスだけでなく、クラス内の座席の位置も変わります。

授業内の小テストは前日の授業の内容になりますので、帰宅してその日の授業の内容をきちんとおさらいができたり、授業でしっかり理解する胆力が求められます。

サピックスで卒業を迎えた姉は、「クラスの前2列目を死守!」を合言葉にこの仕組みをゲームのように楽しめるタイプでしたが、転塾した次女はこれがかえってメンタル不調につながるタイプ。

そもそもこの仕組みが始まる6年生コースが始まる前から、クラス分けのマンスリーや組み分けテスト1週間前は「テストで成績が落ちたらどうしよう」と不安で勉強が手につかなくなっていきました。

実際、姉のときには、夏期講習ごろから授業内のテストを隣の席の子と交換採点するときに、「自分のものに×をつけるな」と廊下で凄まれたりすることもありました。

まだ幼い小学生にとってこの仕組みは向く子と向かない子のいる諸刃の剣のような仕組みでもあるように感じています。

そういうわけで、次女の場合は転塾するときには、成績だけでクラス変動が決まらず、日ごろの取り組みや先生とのコミュニケーションでクラスがゆるやかに変動する塾を選びました。

こういうこともふくめて前向きにサバイバルすることを楽しみながら乗り越えていける力がある子がサピックスに向く子です。

授業点でクラスや席が変わるのは、いいところもたくさんあります

今日失敗しても、翌日頑張ればすぐに挽回ができるのです。

頑張りが翌日に見える! というのは、スイッチが入った小学生にとってものすごく励みにもなります。

小さなことにこだわりすぎず、前向きに進んでいけるぐらい成長している子には、とてもいい仕組みだと思います。

サピックスと他塾の違い(3)過去問対策のきめ細やかさ

サピックスでは過去問は夏休みごろから自分のペースで家庭で少しずつ進めます。

まずは有名中からスタートし、志望校の過去問をやり始めます。

これができるのは、サピックスに向く子です。

サピックスで通した姉はドキドキワクワクしながら「過去問買って!」「過去問やりたい!」「できなくてもやってみたい!」という感じでしたが、転塾した妹は「過去問するの怖い!」「やっても〇付けしたくない!」という様子。

こういう子は、自分でやって提出するサピックスではなく、塾が主導して自分の志望校対策をしてくれるところを選ぶのがいいと考え、志望校別のクラスがあるところよりも、自分の志望校に合わせて過去問を見てくれる塾へ転塾しました。

サピックスと他塾の違い(4)親が子供を管理できるという前提のありなし

思い返せばサピックスの小6の夏期講習ごろから、母親の私と長女は一心同体のようになっていたと思います。

帰宅するなり子供に「ママ! お風呂入ってご飯食べている間に今日のテキストコピーしといてくれる! すぐもう一回やるから!」と言われて、こちらも「わかった!」と、張り切ってコピーして、毎日授業点を親子でドキドキしながら気にしていました。

一方次女は、絶対にこんなことがしたくない様子。

帰宅すると「ママごはん! 食べたら疲れたから寝るわ!」と言いすぐに寝てしまって夏期講習の自宅勉強は小6でも細切れになんとか1時間を確保する感じです。

姉のように塾から帰るとテンションがあがったまま勉強ができるタイプは、本当にサピックスに向いているなーと感じると同時に、転塾した次女は、授業の後、塾でそのまま1~2時間自習ができる今の塾が向いていると感じます。

我が家の場合はもう中学受験撤退か? というところまでの騒ぎになってから決めた転塾でした。どのご家庭でもやはりできるものなら転塾しないですませたいものではないでしょうか?

とはいえ、小6の最後の1年間は、その子が一番成績を伸ばせる塾を全力で探してあげたいものです。

サピックスと他塾の違い(5)塾で自習できない

塾に比べて自宅は子供にとって誘惑がいっぱいです。

そんなこともあり、次女は自宅であまり勉強に集中できません。

サピックスは授業開始30分前より早く教室に入ることができず、授業が終わるとすぐに教室を出る仕組みで自習室がありません。

これは自宅で授業の内容を自分で復習して自分で考える時間を確保したいというサピックスの鉄の意思を感じます。

これも向く子と向かない子がいるものです。

中学受験をはじめる小4ごろには自分の子供の成長がどんな様子か親にも測りかねますが、小6ごろになるとだいぶ様子が見えてくるものです。

我が家の次女の場合は自習室がある塾が向いていました。

自習室がある塾は、サピックスのように質問教室に自分から並びに行くのではなく、先生が様子を見て自習室で声をかけてくれることもあり、くじけがちな気持ちを勉強に向かわせてくれる装置になります。

子供のタイプにより、塾選びが本当に変わってくるなと感じる小6の実感です。

【中学受験・転塾】質? 量? 検討ポイント(1)

小2から4年間通ったサピックスを次女が退会して転塾しました。長女も3年間お世話になりました。親子で大好きな塾でした。

転塾を決めた理由は別途書きますが、転塾のポイントになった「質か量か」について書きます。

【中学受験・算数】リタイヤ・やめる・転塾前に試すべき3つのこと

中学受験の勉強を進めればすすめるほど、前はあれほど楽しくできていた勉強をするのが難しくなりました。

この経験を経て、我が家は転塾に向かいました。今では前向きに勉強できるようになったので、塾の仕組みが子供にその時には合わないということもあります。

そのことと向き合うのはなかなかツライことでしたが、転塾する前に先生に相談して本当によかったと思っています。

蛇足ですが、塩対応と言われがちなサピックスの先生たちですが、本当に長い間ささえてもらっていたなと、思い出せば出すほど感じます。

転塾する前に検討するのもあり! 個別指導!

転塾するのは、新しい塾を探すのにも、塾の先生に慣れるのにも、塾の友達になれるのにも、とても時間がかかりました。

また、子供の気持ち的にも転塾したくない! という気持ちが大きくあった気がします。

そんなときにブリッジのように利用したのが個別指導です。

これまで通っていなかった個別指導に実際に通ってみると、思った以上にサピックスのお友達が多くいました。
一度にすべてを大きく変えるのは子供も不安が多いので、個別指導も挟みながら、一つの塾に固執しないで、いろいろな先生の話を聞きながら少しずつ慎重にすすめるのも一つの方法です。

一緒に対策を考えてくれる個別指導などは転塾前後には頼りになる存在です。個別指導の体験記を以下のリンク記事に詳しくまとめました。参考になるとうれしいです。

\注目の個別指導/

塾に志望校別コースがない場合におすすめ! 個別指導の受験校特化のカウンセリング

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